松江市黒田町にあったショッピングセンター「旧キャスパル」跡地に、サンインマルイ(鳥取市湖山町東1丁目)が27日、スーパーマーケット「マルイ黒田店」をオープンする。マルイの店舗の中でも最大規模で、生活雑貨販売の「無印良品」などのテナントも出店を予定している。周辺の商戦は激しさを増しそうだ。

 JR松江駅から北西約2キロに位置し、複数のスーパーが立ち並ぶ道路沿いに立地。メイン棟は鉄骨平屋の6157平方メートルで、食品スーパー(売り場面積約2500平方メートル)部分では、地元で取れた魚を使ったすしをはじめ、島根県の美味(おい)しまね認証の有機野菜、冷凍食品などを豊富に品ぞろえする。店内には大型モニターを設置し、商品やレシピを映像で紹介する。24時間営業し、さまざまな客層の利便性を高める。

 年間売り上げ目標額や総工費は非公表。駐車場は332台、従業員数(パート含む)は約90人を予定している。

 マルイの店舗は、鳥取県内では鳥取市、米子市などに10店、島根県内は出雲市に1店ある。県中小企業課によると、松江市内で千平方メートルを超えるスーパーなどの大規模小売店舗は24件目となる。サンインマルイは今後、島根県内でさらなる出店を検討していくという。

 約40年間市民に親しまれたショッピングセンター「キャスパル」は2021年4月に閉店。跡地利用が注目される中、マルイは当初、黒田店を23年秋に開業予定だったが、地盤改良工事が長引いたことなどで延期した。27日は午前10時に開店する。