パスタなどに欠かせないオリーブオイルの価格上昇に歯止めがかかりません。
ヨーロッパでの不作が影響し、5月1日から各メーカーが値上げに踏み切っていて、飲食店にも家計にも大きなダメージを与えています。

2022年10月にリニューアルオープンした静岡市駿河区のイタリアンレストランです。

春キャベツなど地元の旬な食材を使ったパスタが人気です。料理に欠かすことのできないオリーブオイルの度重なる値上げにオーナーは頭を悩ませています。

<滝澤悠希アナウンサー>
「オリーブオイルの価格が上がっていると聞いたが現状は?」

<CALM 武川雄一オーナーシェフ>
「5月に値上げすることになって、更に50%値上がりしている」

1年半前にリニューアルオープンした当時、オリーブオイルは5リットルで4300円ほどでしたが、2024年5月、約2倍の8600円まで値上がりしました。

5月から64%値上げをする国内メーカーもあります。

<CALM 武川雄一オーナーシェフ>
「業者によって価格はバラバラなので見直しと、他の面で、例えば光熱費を抑えたり、できるだけ価格転嫁しないように、それでちょっと頑張ろうかな」

静岡市内のスーパーマーケットです。家庭用のオリーブオイルにも影響が出ています。

<中西結香記者>
「いろんな種類のオリーブオイルが並んでいますね」

<田子重西中原店 増田克己店長>
「今、品切れも多くなっている状況です」

<中西結香記者>
「ここにある在庫限りということですか?」

<田子重西中原店 増田克己店長>
「今、現時点では、そうです。値札をひっくり返してある商品については、お店で発注しても入ってこない状態です」

オリーブオイルの品薄の原因はヨーロッパのオリーブの原産国での記録的な干ばつです。2023年の雨不足なども重なり、オリーブは記録的な不作に。例年通りの生産量を確保できず、価格が上昇しているのです。

<田子重西中原店 増田克己店長>
「6月とか7月くらいに、またオリーブオイルの値段が上がるというのは、聞いています。そういう意味では、不安があります」

6月にはさらに値上がりすることが予想されていて、オリーブオイルの高騰はしばらく続きそうです。