2024年はうるう年のため、5月1日が「八十八夜」です。静岡県内では、新茶の収穫が進んでいるほか、お茶にまつわるさまざまな催しが行われました。

5月1日の朝、菊川市の赤堀富洋さんの茶畑では、天候を気にしながらもえぎ色に輝くヤブキタの新茶の収穫が行われました。

生育は順調で4月25日から摘採作業を始め、5月5日までの間に約5万kgの新茶を刈り取る予定です。

<共栄製茶農業協同組合 赤堀富洋組合長>
「今年のお茶は芽伸びもそろっていて大変いいお茶ができています。美味しいお茶を召し上がっていただきたいと思います」

菊川市役所では、急須で入れた地元産の新茶を振る舞う茶娘の姿がありました。4月に採用されたばかりの市の職員です。

<新規採用職員 落合歩美さん>
「(菊川の深蒸し茶は)深くて美味しいお茶なので菊川のお茶を飲んでもらいたいです」

<訪れた人>
「おいしい」

富士宮市の富士山本宮浅間大社に奉納されたのはは、なんと1キロ108万円で落札された新茶。淡い緑色が美しい地元・富士宮産の手揉み新茶です。

JAや茶の関係者などが八十八夜にあわせて奉納しました。また、本格的に始まる茶のシーズンの無事を願って関係者全員で新茶で乾杯をしました。

<JAふじ伊豆 藤沼和明代表専務理事>
「うまい。すばらしくおいしいですよ。甘い」

<JAふじ伊豆富士宮茶業委員会 佐野俊英委員長>
「富士宮のお茶が全国に知られていい取引ができるようにみんなでたくさん飲んでもらいたいと思います」

この108万円の新茶、買い手の富士宮富士山製茶合同会社が営む富士宮と富士の2店舗で、5日から数量限定で販売されるほか、オンラインショップでも買うことができます。