韓国大手事務所HYBEの新たな顔となったNewJeansが一転、なくなってしまう可能性が出てきた。
K-POP界で、とんでもないニュースが飛び出た。
4月22日、HYBEは同日午前にNewJeans生みの親であるミン・ヒジンADOR代表と、経営陣などに対する監査を実施。このA氏とは、ミン・ヒジンの右腕とも言われている存在だ。
HYBEの監査チームはADOR経営陣の業務エリアを訪れ、電算資産の回収と対面調査に乗り出した。特に、HYBEは公認会計士出身のA氏が職権を利用して、多数のHYBEの内部情報をADORに渡したと見ている。
A氏は、HYBEの財務部署でIR(インベスター・リレーションズ)を担当しながらHYBEの上場業務などを行っていたが、今年初めからADORに籍を移している。HYBEはミン・ヒジン代表らが独立しようとしていると見て、証拠の収集に乗り出したという。

また同日、HYBEは監査と並行してミン・ヒジン代表に辞任を要求する書簡を発送。併せて、ADOR理事陣を相手に株主総会招集を要求したという。
そんななか、ある韓国メディアは、HYBEがADORに発送した監査質疑書に、経営権奪取目的で取得した重要情報の流出、不適切な外部コンサルティング疑惑、アーティストの個人情報流出、人事採用における不正などの内容が含まれていたと報道した。
これによると、ADOR経営陣は経営権を奪うため、親会社であるHYBEから不当な要求をされているという点を口実に世論を悪化させ、HYBEが保有するADOR株80%を、ADOR経営陣に友好的な投資家に売却するようにしたという内容が含まれていたという。
またADOR経営陣がその過程で、両者の間で締結された契約情報などを任意に流出したとも伝えている。それだけでなく、HYBEにプレッシャーを与えるためにHYBEアーティストに対する否定的な世論を形成し、アーティストの両親に対する懐柔作業も秘密裏に行ったと報じている。
流出したアーティストの個人情報のなかには、デビュー前の練習生たちの肖像や健康状況なども含まれているとされている。
ADORはミン・ヒジン代表が2021年に設立したHYBE傘下のレーベルで、HYBEの持分率が80%となっている。残り20%はミン・ヒジン代表など、ADOR経営陣が保有している。
一連の報道を受け、韓国紙『スポーツソウル』がHYBEに確認したところ、「監査権が発動されたのは事実だ。ADOR理事陣を相手に株主総会招集を要求し、ミン・ヒジン代表に対して辞任を要求する書簡も発送した」とコメントしていることから、生半可な事態ではないことが伺える。
オンラインコミュニティなどでは、ミン・ヒジンのクーデターはNewJeansメンバー、そして彼女たちの家族にも伝えられたという噂も浮上している状況だ。もしもミン・ヒジンのクーデターが事実で、NewJeansメンバーも賛同していたとすれば、HYBEでの活動はおろか、解散という最悪の事態もあり得るだろう。
NewJeansは今後、5月24日に韓国で新譜リリース、6月21日に日本デビューを果たし、東京ドーム単独公演を開催する予定だ。だがしかし、今回のミン・ヒジンクーデターによって、すべてが白紙になるかもしれない。
(文=サーチコリアニュース編集部K)