「選手たちに『佑都さん、(北朝鮮に)行ったんですよね?』って聞かれるんですけど、僕、行ってないんですよ」

 だから、北朝鮮について「教えてください」と言われて長友佑都は困惑を隠せなかったそうだ。長友自身も「(コーチの)前田(遼一)さんとか、スタッフで行った方がいるので、情報を集めている」最中だという。

 ただ、どこでどの国と試合をやろうが、気持ち的なブレはない。

「いろんなことを経験してきたんで、どんな相手だろうが、過酷な場所だろうがやれる自信はある。やはり気持ちだと思いますよ。ここでメンタルを崩されると、チームが崩れるところに繋がるので、強い気持ちを持ってやりたいです。ひとり元気がない選手がいたら伝染するので、元気な存在でいたいです」
 
 ちなみに、2011年11月15日、ブラジル・ワールドカップのアジア3次予選、平壌の金日成競技場で北朝鮮と戦った日本代表のスタメンは以下の通りだ。

 前田遼一、岡崎慎司、中村憲剛、清武弘嗣、細貝萌、長谷部誠、伊野波雅彦、今野泰幸、栗原勇蔵、駒野友一、西川周作。試合は、約5万人の大観衆に後押しされた北朝鮮に0-1と敗れている。ザックジャパンにとって初黒星を喫したゲームでもあった。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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