[J1第3節]横浜 2−0 G大阪/4月10日/日産スタジアム

「帰ってきたって感じです」

 そう語ったのは、横浜F・マリノスのDF小池龍太である。

 2022年はリーグ戦26試合に出場し、チームの3年ぶりの優勝に貢献。同年7月にはE-1選手権で日本代表にも選出された。

 しかし昨シーズンは2度の右膝の負傷により、公式戦の出場は3月のルヴァンカップの1試合のみに終わっていた。

 それから長いリハビリ期間を経て、4月7日のJ1第7節・ヴィッセル神戸戦で戦列に復帰。中2日で迎えたガンバ大阪戦では66分に投入され、22年10月29日のJ1第33節・浦和レッズ戦以来、約1年半ぶりの日産スタジアムのピッチに立った。
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「監督が信頼して選手を選んだうえで、選手はその期待に応えるだけだと思っているので、しっかり準備をして試合を迎えられましたし、それをクリアできたことで自信になった部分と、より良くしていくための改善点も見つかった。怪我をして、新しい身体になったなかで、新たな挑戦として収穫のあるホーム復帰戦になった」(小池)

 交代ボードに背番号の「13」が示され、小池が右SBのポジションに入ると、ファン・サポーターも大きな“小池コール”で声援を送った。

 それに対して小池は「すごく嬉しかったです」と笑顔を見せ、さらにこう続けた。

「とにかく待たせてしまっていたので、今日を勝たせることで恩返しをしたかったですし、積み上げてきたものに対する自信はあったので、観ていてほしいっていう気持ちが昂りました。

 僕はまだ復帰して2試合ですけど、その2試合を勝ち続けているっていうのは、チームにポジティブな要素を与えられているんじゃないかなと思います。

 常に勝ち続けられるチームになれるように、僕自身も努力をします。チームメイトとともに、このサッカーができる時間を楽しみたい」
 
 2年ぶりの王座奪還と、アジア・チャンピオンズリーグ初制覇を目ざすチームにとって、28歳の右SBが帰ってきたのは心強い。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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