守備の国でシーズン最高のDFと称賛された選手が、大舞台での低調な出来を酷評されている。

 バイエルンの韓国代表CBキム・ミンジェは、4月30日に行われたレアル・マドリーとのチャンピオンズリーグ準決勝第1レグで2失点に関与した。前半、ヴィニシウス・ジュニオールに裏を取られて先制を許す。さらにチームが逆転して迎えた終盤、ロドリゴを倒してPKを献上した。

 このPKをヴィニシウスに決められたバイエルンは、ホームで先勝するチャンスを逃すことになった。2−2のドローに終わったバイエルン陣営からは、悔やむ声が相次いでいる。

 当然、キムへの風当たりは厳しい。それは、彼がかつてプレーしたイタリアでも同じだ。

 キムは2022-23シーズン、ナポリの最終ラインにそびえ立ち、クラブにとって33年ぶりとなるスクデット獲得(セリエA優勝)に貢献。リーグの年間最優秀DFにも選ばれている。この活躍があってこそのバイエルン移籍だった。
【動画】バイエルン指揮官が批判したキム・ミンジェの2失点関与
 しかし、ビッグマッチでの失態に、イタリア各メディアは採点記事でキムをワーストに選出。4点をつけた『Sport Mediaset』は、バイエルンがキム先発起用を「しばらく後悔するかもしれない」と報じている。

 同じく4点採点だった『Gazztta dello Sport』紙も、「キムは惨事」と報じた。

「もはやリザーブの元ナポリ選手は、マタイス・デ・リフト負傷で出場。先制点の場面でヴィニシウスを見失かった。終盤にもロドリゴに抜かれている。これで不格好にPKを献上した」

『calciomercato.com』は、4.5点をつけ、「先制点の場面で完全に穴となった。彼は難しいシーズンだったが、それがよく分かる」と評している。

「フィジカルにプレーしようとしたが、ポジショニングのミスがあまりに結果を左右した。ヴィニシウスに頻繁に好きなように抜かれた。PKも献上」

 同じく4.5点の『TUTTOmercatoWEB』も、「ナポリで称賛された選手のひどい複製」とこき下ろした。

「ヴィニシウスとのデュエルで明らかに負けた。彼に抜かれた場面のひとつで先制点を決められている。2点目のPKを献上し、忘れ去るべき夜を完成させることになった」

 ナポリで飛躍し、鳴り物入りでドイツの世界的強豪に加わったキムにとっては、針のむしろだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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