元日本代表DFの田中マルクス闘莉王氏が、5月26日にテレビ東京系列で放送されたサッカー専門番組「FOOT×BRAIN」に出演。今夏のパリ五輪に出場するU-23日本代表のDFについて語った。

 大岩剛監督が率いるU-23代表は、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップで優勝を飾った。その戦いぶりのなかで、相手のヘディングシュートからの失点が目立った。

 闘莉王氏は「単純に言えば、高さと競り合いの仕方。正直、甘いのかな、本当にクリアしたいのかな、というところもあって」と手厳しい。
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 現役時代は日本が誇るCBとして活躍した闘莉王氏は、近年の代表におけるDFの選考に疑問を呈する。

「ディフェンスの選手でも、技術の高い選手が選ばれたりしている。ビルドアップや、どうやって組み立てるかが、今のサッカーでは非常に大切だけど、特にセンターバックたちは跳ね返すためには、幅、強さ、高さがないと、チームとして成り立たない。ビルドアップが上手い、足もとの技術が高い選手を選ぶことに目線が行き過ぎて、もともと一番大切である守ることを忘れがちなのかなと」

 オリンピック本番に向けては「本戦だと相手の実力が全然違う。今まで少なかった守りの時間が、どんどん増える。押し込まれた時に技術の高さは、あまり当てにならないので。結局、跳ね返さなければならないところでは、ディフェンダーたちの高さと強さを意識していかないと、痛い目に遭うのかな」と警鐘を鳴らした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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