レアル・マドリードに所属するウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデが、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝に向けた意気込みを語った。29日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。


 史上最多を更新する通算15度目の欧州制覇を目指すレアル・マドリード。今大会はナポリ、ブラガ、ウニオン・ベルリンと同居したグループCを危なげなく首位通過し、ラウンド16ではライプツィヒを撃破。続く準々決勝では昨シーズンの王者であるマンチェスター・シティと2戦合計4−4の死闘を演じ、PK戦の末に2シーズンぶりのベスト4進出を決めた。


 決勝の地『ウェンブリー・スタジアム』への切符をかけた準決勝ではバイエルンと激突。CLでは過去6度ビッグイヤーを掲げた経験があり、レアル・マドリードと同じく国内リーグでは最多優勝を誇る。今シーズンはブンデスリーガ12連覇を逃したものの、CLではコペンハーゲン、ガラタサライ、マンチェスター・ユナイテッドと同居したグループAを首位で突破し、ラウンド16でラツィオ、準々決勝でアーセナルを下してベスト4へ駒を進めている。


 現地時間30日に控える敵地『アリアンツ・アレーナ』でのファーストレグを前に、レアル・マドリードの中盤の主軸として活躍中のバルベルデは「自分のチームを信じているが、目の前にいるクラブ(バイエルン)のことをリスペクトしなければならない。この舞台に立てることに興奮しているし、決勝に進むことを熱望している。そのために戦うつもりだよ」と前置きしつつ、次のように意気込みを示した。


「どの試合も非常に難しいものになる。ロッカールームで得たもの最大限に活用し、自分たちの力を出し切って、クラブに新たなトロフィーをもたらせるよう努力しなければならない。少しの運も必要になると思う。数年前のマンチェスター・シティ戦を振り返ってみて欲しい。普通ならそのまま逃げ切られるところだったが、僕たちは2度ネットを揺らして勝利することができた。『王者の運』と言えるかもしれないが、それを手にした時には活用しなければならない。そして、時にはそれが相手チーム側にあることも理解している」


 また、バルベルデはバイエルンの要注意人物として21歳のドイツ代表MFジャマル・ムシアラを挙げ、「彼を止めるのは難しい。非常に若いが既に多くのことを成し遂げているし、リスペクトしているよ。一時代を築く選手だと思っているよ上手くいけば彼を止めることができるだろうし、彼らよりも良いプレーができるだろう」と警戒感を示した。


 欧州屈指の強豪同士による大注目の準決勝。ファーストレグは日本時間5月1日の午前4時にキックオフを迎える。