アトレティコ・マドリードがスロベニア代表GKヤン・オブラクの売却を検討しているようだ。5月1日、スペイン紙『アス』が伝えている。


 現在31歳のオブラクは2014年夏にベンフィカからアトレティコ・マドリードへ完全移籍加入。すぐさま守護神に定着し、現在に至るまでディエゴ・シメオネ監督率いるチームの堅守を支えている。ここまで外国籍選手として歴代最多の公式戦通算441試合に出場し、203のクリーンシート(無失点試合)を記録。ラ・リーガやヨーロッパリーグ(EL)制覇に貢献し、リーグで最も失点が少ないGKに贈られるサモラ賞を5度も受賞している。


 この度『アス』が報じたところによると、そんなオブラクに今シーズン終了後のアトレティコ・マドリード退団の可能性が浮上しているようだ。クラブは来たる2024−25シーズンに向けたスカッド再編を今夏に行うべく準備を進めており、複数選手の売却を検討しているとのこと。これまで“非売品”という位置付けだったオブラクについても、約1000万ユーロ(約17億円)というチーム内でも最高クラスの給与を受け取っていることから、他クラブのオファーに耳を傾ける可能性があるという。


 なお、仮にオブラクを売却することになった場合、アトレティコ・マドリードはバレンシア所属のジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリの獲得に乗り出す可能性が高いとのこと。現在23歳の同選手は既にバレンシアで正GKとして活躍しており、今シーズンもここまで公式戦33試合に出場している。現行契約は2027年6月末までとなっており、バレンシアは移籍金として最低2500万ユーロ(約42億円)を要求しているようだ。


 アトレティコ・マドリードと2028年6月末までの契約を締結し、違約金は1億2000万ユーロ(約202億円)とも報じられているオブラク。果たして獲得に乗り出すクラブは現れるのだろうか。