イタリア人指揮官アントニオ・コンテ氏は、ナポリの監督に就任する可能性が高まっているようだ。26日付けでイタリアメディア『Football ITALIA』が伝えている。


 今回の報道によると、コンテ氏はすでにナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長と接触しており、条件の折り合いをつける契約は大詰めに差し掛かっているとのこと。同クラブは当初、現在アタランタを率いるジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の招聘を企てていたものの、同監督はUEFAヨーロッパリーグでチームを優勝に導いたことで新契約を結ぶ可能性が高まっているようだ。そこで24日に、ナポリはそれまで接触していたコンテ氏との交渉を再開し、急速に進展を迎えているという。


 セリエA王者として迎えた今シーズン、リュディ・ガルシア氏の下でスタートを切ったナポリだったが、昨年11月にワルテル・マッツァーリ氏へと監督交代。その後およそ3ヶ月でフランチェスコ・カルツォーナ氏へと二度目の監督交代があり、今シーズンは最終節の戦いを前に暫定で10位に沈んでいる。


 現在54歳のコンテ氏は、現役時代におもにユヴェントスで活躍すると、2004年に引退した翌年から指導者としてのキャリアをスタート。ユヴェントスやチェルシーでリーグタイトルを獲得するなど実績は十分で、2023年3月にトッテナムの監督を退任してからはフリーの状態となっていた。