タレントや女優など幅広い活躍を見せる青木さやかが「その場所で会いたい人」をゲストに招いてトークなどを繰り広げる、唯一無二のエンターテイメントライブ『with青木さやか』が2024年7月に始動する。記念すべき第1回は、俳優でタレントの大泉洋を招いた北海道旭川市での公演。どんなライブになるのか、青木に話を聞いた。
ーー『with青木さやか』とはどんなライブなのか、教えてください。
『with青木さやか』は私青木さやかがその土地で話したいゲストをお呼びする企画で、そのゲストのスペシャルなものを見せてもらいたいと考えています。ゲストがトークする方ならトークを中心に展開しますが、トークショーではないゲストも出てくると思います。
ーー7月の北海道旭川市での公演は大泉洋さんがゲストですね。
はい。旭川でやるのなら、ぜひ(大泉)洋さんにお願いしたいと思いました。以前、舞台でご一緒させていただいたことがあります。まず単純に、洋さんが大好きでして。スケールが大きくて、みんなを元気にしてくれる方ですよね。それにきっとお客さんも生の洋さんに会いたいと思うでしょうし、洋さんの“そこでしか聞けない話”を聞きたいと思うと思うんですよね。

青木さやか

青木さやか

ーーオファーをした際の大泉さんの反応は?
洋さんとは知り合いなので、最初に直接ご連絡をしたのですが、その際はご自身も北海道愛が深いですし、「青木さんが言ってくださるなら、引き受けたい」と前向きなお返事でした。他のお仕事との兼ね合いもありますから、そこからマネージャーさんにつないでいただいて、やりとりさせていただいて、結果、出演が正式に決まったという流れです。
ーーその場限りの大泉さんと青木さんのトークが聞けるわけですね!
今のところ考えているのは、一応私の企画なので、一応って言い方もないですが(笑)最初の15分と最後の5分は私が喋ります。間の70分をゲストさんと。洋さんとは、トークショーの予定。北海道の話はもちろん、お客様からの質問を洋さんにどんどん答えてもらう、ここでしか聞けない見れない。大泉洋クイズ時々青木さやかというレアクイズも楽しいかな! と。残った方に何かプレゼントできたら。企画段階ですが。
ーー面白そうです。青木さんご自身、北海道旭川市については何か思い出はあられますか?
いえ、この企画以前に訪れたことはありませんでした。この企画は私がひとりで進めているものなので、旭川市民文化会館​に直接行って、そこの劇場さんと知り合うところからスタートしました。今はほぼ毎日劇場さんとやり取りさせていただいて、いろいろと教えていただいたりして助けてもらっています。おかげで旭川や劇場についても詳しくなってきました。
また、この『with青木さやか』は売上の一部を行政に寄付させていただくのですが、そのために行政の方ともやりとりさせていただいていて。地域の抱えている課題や問題点などをヒアリングしつつ私自身も勉強しながら進めています。旭川の場合は、いただいた寄付先のリストの中から子ども基金さんにしました。どこで、何に使っていただけるのか知ることができて嬉しいです​。

青木さやか

青木さやか

ーー7月の公演を皮切りに、ほぼ毎月ライブを開催される予定だそうですね。

はい。“私がその場所で話を聞きたい人”にお声がけをさせてもらっています。これまでの芸能人生で繋がりがある方だけでなく、知り合いではないけれど“この人に聞いてみたい”という方の研究もしているので(笑)、ぜひ情報解禁を楽しみにしていただきたいですね。
ーーでも10月の富山県利賀村公演は青木さんのみの出演なんですね。
はい。利賀村は私の父の地元なのですが、キャパシティや予算の兼ね合いから、私だけの出演になります。
ーーお父様の地元ということで、よく帰られたりするのですか?
いいえ。利賀村は“陸の孤島”と呼ばれるほど行きづらい場所。富山空港からも富山駅からも2時間半ぐらいかかるんです。私は父が亡くなってから利賀に興味を持って、それで初めて行ったんですよね。そこからありがたいことに繋がりができまして。父を亡くして初めて、父の故郷に興味が沸き、そちらで仕事として行けることは幸せなことです​。
ーー開催予定を見ても日本全国を飛び回る青木さん。旅はお好きなのですか?
好きです。そもそもこの『with青木さやか』をやろうと思ったキッカケのひとつが、旅が好きでいろいろなところで楽しいことを、と思ったこと。人の話を聞き出すことも好き。いつかプロデューサーになりたいからイベントを自分でやってみたい。生活費を稼ぐ。いろいろな理由がありますが、加えて、行政の方や故郷の方と話しているとき「この街でも何かのエンタメをみたい、街が盛り上がる人に来てもらいたい」という話を聞いたことも大きいです。
エンターテイメントって楽しいですよね、多くの方、足を運んだことない方にも見に来てもらいたい。

青木さやか

青木さやか

ーー売上の一部を寄付されるというのも大きな決断だと思うのですが、そもそもなぜ寄付をしようと?
別に何も大きくないですが。社会貢献をしている! と感じられるのは嬉しいです。ゲストさんとお力をかりて、寄付させていただけるのはありがたいです。
……10年ぐらい前から友人の紹介で動物愛護の活動をしているのですが、その活動を通じていろいろな方と知り合って。私、LINEの友達は1000人以上いるんです(笑)。何か困ったときに助けてもらったり、助けてあげたりする仲間が全国にいる。動物たちは縁をくれると教えてもらいましたが、本当に縁を沢山いただいています。できる範囲で社会貢献をしたいと思っています。
寄付も動物愛護もひどく私にとっては自然なことなんです。
ーー青木さんとしてはどんな方にこの『with青木さやか』を見てほしいですか?
やはり舞台に立ってると、3000円の価値というか、3000円分楽しませるのは大変なことだと思うんですが、皆さんに心の底から楽しんでいただけるようにいろいろ考えていきたいと思います。エンタメがお好きな人はご自身でいろいろ動いていらっしゃると思うんですけれども、行ったことない人も山ほどいる。そういう一度も生のエンタメを見たことない人に特に見てもらいたいです。
難しいことは何もなく、とても入りやすい、ただただ楽しいエンタメのステージだと思うので、ぜひ会場に足を運んでもらいたいなと思いますね。
ーーマルチに活動されている青木さん。最後に、今後の目標や展望を最後に教えてください!
私には中学3年生の娘がいることもあって、とりあえず稼ぎ続けるということが目標ですね。
……私はとにかく有名になりたいというのを目標にして、20年ぐらい前にテレビでものすごく有名になった時期があったんですが、あのときは土台がないまま有名になった感覚があって。順番がちょっと違うけど、今はその土台づくりをしている感じがしますね。この『with青木さやか』という企画もその土台づくりになるのかな。続けられる限り、続けていきたいなと思っています。

青木さやか

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取材・文=五月女菜穂     撮影=荒川 潤