◇明治安田J1リーグ第10節 G大阪1ー2鹿島(2024年4月28日 パナスタ)

 今季ホーム初黒星でリーグ戦連勝がストップしたG大阪で、パリ五輪世代のFW坂本一彩(20)が気を吐いた。

 「ボールが来ている最中に“こうした方が良いかな”というひらめきです」。1点を追う前半39分、エリア内右に侵入してウェルトンの右サイドからの折り返しに反応。マーカーの元日本代表DF植田直通の足が出てきているのを見て、右足ではなく左足シュートで逆サイドに流し込んだ。

 5試合連続スタメンで、この試合は左サイド起用。「試合を重ねるごとに感覚は上がってきた。周りも見えてくるようになって自分の持ち味は出せてきている」。後半22分には絶妙なトラップでDFを置き去りにして、カウンターの起点になった。試合終盤には1トップの位置に入り、今季初のフル出場を果たした。

 FWジェバリは負傷中で、5試合ぶりのスタメン復帰を果たしたMF山田康太もまだコンディションが万全ではない。大黒柱FW宇佐美貴史にも疲労の色が見える。ポヤトス監督は常々「プレッシャーを掛けたくない」と話すが、日増しに背番号13の存在感が大きくなっている。