◇欧州CL準決勝第2戦 Bミュンヘン1―2Rマドリード(2024年5月8日)

 サッカーの欧州CL準決勝第2戦が8日に行われ、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)が敵地でレアル・マドリード(スペイン)に1―2と逆転負け。後半43分まで1点リードするも途中出場のFWホセルに2得点され、2戦合計3―4。勝利を目前にして悪夢の準決勝敗退となった。

 チームは2―2の引き分けに終わった第1戦から先発メンバー3人を変更。DFキム・ミンジェ、MFゴレツカ、FWミュラーがベンチスタート。代わってDFデリフト、MFパブロビッチ、FWニャブリがスタメン起用された。

 試合はケガから復帰したDFデリフトが奮起。相手の攻撃を何度も防ぐと守護神GKノイアーもファインセーブ連発。前半13分、FWビニシウスのシュートをわずかに触って左ポストに救われると、そのこぼれ球をFWロドリゴに押し込まれそうになるも素早い反応でゴールを死守。同40分にはFWビニシウスの右からの鋭いクロスがそのままゴールを襲いそうになったが、左手一本で弾き出しピンチを救った。

 0―0のまま後半へ折り返すと、サイドに張ることの多くなったFWビニシウスにDFキミッヒらが翻弄される。何度も自陣右サイドを突破され、ピンチの連続となったがここでもGKノイアーがファインセーブを連発。なんとか無失点を継続した。

 すると同23分に待望の先制ゴール。自陣のカウンターから中央のFWケーンが左サイドへ大きく展開。ボールを受けたDFデービスがドリブルを仕掛け、中央へ切り込みながら右足を一閃。鋭い弾道のシュートがゴール右隅に突き刺さり、デービスにとってこれが記念すべきCL初得点となった。

 同27分には自陣左CKのピンチからゴールネットを揺らされたが、VAR判定によりDFキミッヒが相手に倒されたとして得点は取り消し。このまま逃げ切れるかに見えたが同43分に名手GKノイアーがまさかのファンブル。FWビニシウスの放った正面のシュートをキャッチ出来ず弾いてしまい、そのこぼれ球をFWホセルに詰められ同点に追いつかれてしまった。

 ショックの隠せないチームは同アディッショナルタイムにも失点。またもFWホセルに決められ、逆転を許し敗戦。ドルトムント(ドイツ)の待つ決勝には進むことが出来なかった。