ピンチはチャンスだ。リーグ5位のC大阪は11日の同2位神戸戦(ヨドコウ)へ向け10日、大阪・舞洲で調整。前節6日の大阪ダービー・G大阪戦(パナスタ)でDF毎熊晟矢、DF登里享平が負傷交代するなどケガ人が相次ぐ現状にも「困難な波を乗り越えた時、チームの結束力は高まる。全員で乗り越えたい」と新たな力の台頭に期待した。

 心強いデータもある。ホームでの神戸戦は相性抜群。J1に復帰した17年以降、リーグ戦では7戦で4勝3分け無敗。ルヴァン杯でも2戦2勝と圧倒している。昨季も後半アディショナルタイムにFW北野颯太のJ1初ゴールが飛び出し、劇的勝利を収めた。相手が強いからこそ、発揮される力もある。

 右サイドバックではルーキーのDF奥田勇斗の、センターバックではU―23アジア杯でインドネシアを4位に導いたDFジャスティン・ハブナーのともにリーグ戦初となる先発出場が有力視される。前年王者相手に今季も新たな力が発揮されれば、優勝争いに十分踏みとどまれる。

 左ウイングでの先発が想定されるMF為田大貴も、15日の首位・町田戦(Gスタ)も含めた上位との2連戦に「勝ち切れれば波に乗れる。モチベーションにもつながっていますし、悪い流れを断ち切るためにはいい相手」と真っ向から立ち向かう姿勢。5戦ぶりの勝利あるのみだ。