◇ウエスタンリーグ 阪神1ー0中日(2024年5月10日 鳴尾浜)

 阪神2軍は1点を守り切り、中日に勝利した。先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)は7回無失点12奪三振と圧巻。8回からは2軍降格後、初登板となった加治屋が1イニングを無失点、最後は湯浅が締めて、引き分けを挟んで5連勝とした。9日に2軍降格となった小野寺は「7番・右翼」で先発出場し2打数無安打だった。

 以下、和田2軍監督の一問一答。

 ―ビーズリーはかなりいい。

 「力でねじ伏せるところと、コントロールして緩急も使えているし、いろんなことを駆使しながら。マウンドでの向かっていく姿勢がいいよね。打者を圧倒できるような投げっぷりというかね。それプラス、ある程度のコントロールがありながら。ちょっとフォアボールがね。それも1発を食らわないための、無駄なフォアボールではないんだけど、そういうところぐらいかな。セットも、クイックを工夫しながら投げていたし、今のところ非常に状態はいいよね」

 ―旬のうちに活躍できたら。

 「ビーズリーだけじゃなくて、そういう選手が控えている。声がかかるのを待っているので。ただ、いつも言うけどこればっかりは順番が回ってくるまでしっかりいい状態をキープして声がかかるのを待つ。それがこっちのやるべきことなので」

 ―加治屋もよかった。

 「鳴尾浜にきて初めての登板だったけれど、やっぱり違うなというところも見せてくれたし、変化球の使い方であったり、ボール球を振らせる、あそこのキレがないとやっぱり見られてしまうので。キレがいいし、あえてボール球を振らせるそういう投球術を持っているので。そのキレが少し落ちてくると1軍でも振らなかったりしてボール先行にということになってしまうので、ちょっと何日間か空いて体も楽になっただろうし、今日のピッチングなんかを見ると加治屋のいい時のままだと思う。続けていかないといけないね」

 ―最後は湯浅。

 「一昨日は少し真っすぐがもうひとつだった。変化球でなんとかしているなという感じがあったが今日は真っすぐも走っていたし、あれをもう少しコントロールできるようになると、本来の湯浅に戻ると思う。本当に後もう一息というところじゃないかな」

 ―遠藤は5年目で正念場。アピールしたいところで打った。

 「もともと勝負強さを持った選手なんだけど、キャンプからここまで、最近、今日のタイムリーでちょっと上がっていくかなというようなバッティング。ちょっと結果と内容が伴ってきているので、ここからが楽しみかな。今、まだまだ物足りない。去年の遠藤に比べたらね。もっとできる選手だと思うからね。もっともっと打って、走塁、盗塁に関しては非常に積極的にできてるんで、守備、バッティングでもう一踏ん張りというか、もうワンランク上で野球ができるように精進してほしいな」

 ―引き分けを挟んで5連勝。勝っていくことが選手にもいい循環になる。

 「ファームなので、時期的なことはあると思うんだけど、選手がいたりいなかったりするんでね。その中で、やっぱり今、この5月に入ってからこういうゲームができてるというのは、やっぱり守備が上がってきているのかな。“こんなのするの”っていうのが非常に少なくなってきている。だから、今はほんとに集中力を持って、またゲーム展開が集中させると思うけど、その中で、なんとか必死にね、取れなくてもグラブに当てたり、みんなほんとに集中して気持ちが入ったプレーができているのでね。バッテリーを含めてね。今のところ、しっかり守れてる」

 ―守備力っていう部分では今の1軍のチームかカラーを見ても、守りがしっかりできるというところが、評価として大事。

 「いや、やっぱり守れないとね。打つだけでは、やっぱりバッティングの状態が悪かったら交代というふうになってしまうので、打てなくても守れるよっていうような選手をつくっていきたいね」

 ―明日のピッチャーは。

「門別」

 ―1週間前は高橋。もう少し間隔を空ける。

 「もう少し空けてね。少し空けてといっても、すぐ投げる」