◇交流戦 巨人―楽天(2024年6月11日 楽天モバイル)

 巨人の岸田行倫捕手(27)が11日の楽天戦(楽天モバイル)で2回に先制の左越え2号2ラン。史上初となるチーム通算1万1000本目のメモリアル弾をマークした。

 8番に入り、先発右腕・山崎伊とバッテリーを組んで今季24度目のスタメンマスク。0―0で迎えた2回、敵失で出塁した大城卓を走者に置き、2死一塁の場面で入った第1打席だった。

 相手先発右腕・ポンセが2ボールから投じた3球目、高めへの150キロ直球を左翼スタンドへ放り込んだ。

 岸田の本塁打は5月14日のDeNA戦(富山)以来28日ぶりとなる今季2号で、プロ7年目で通算5本目となった。

 巨人の本塁打は1936年7月15日に中島治康が1号を記録。5000号は85年6月28日ヤクルト戦で投手の槙原寛己が放っている。

 近年では、8000号はタフィ・ローズ、9000号はアレックス・ラミレスと、ともに外国人選手が節目の本塁打を記録。10000号は中井大介が2017年9月26日ヤクルト戦でマークしていた。

 なお、通算868本塁打を記録した王貞治は1965年5月7日国鉄戦で2000号、72年6月9日阪神戦で3000号と節目の本塁打を2度放っている。

 8番・岸田のメモリアル2ランで先制した巨人。9番に入っているドラフト4位ルーキー、泉口友汰内野手(25=NTT西日本)も2者連続弾となるプロ初本塁打で続いて3点リードを奪っている。

 ▼岸田 打ったのは真っすぐです。早い回に(山崎)伊織を援護できて良かったです。チーム11000号という特別な一本を打つことができてとてもうれしい。

 ▼泉口 打ったのは真っすぐです。会心の当たりでした。プロ一番の打撃ができて良かったです。この後も頑張ります。(初本塁打については)両親に感謝の気持ちを伝えたいです。