今季からドジャースに移籍した大谷翔平投手と、テオスカー・ヘルナンデス外野手の関係性について、現地メディア『スポーツ・イラストレイテッド』が言及。「言葉の壁はない」「二人はロサンゼルスの新しいクラブハウスで、すっかり親友になった」と報道した。

■「お互いのおかげで快適に感じている」

今季ドジャースに新加入した両者。『スポーツ・イラストレイテッド』は日本出身の大谷と、ドミニカ共和国出身でスペイン語が第一言語のテオスカーは「共通の第二言語である英語でお互いに談笑することに多くの時間を費やしている」と報じた。

ふたりは2021年のオールスターゲームでア・リーグ代表としてプレーした際に友好的になり、それ以来、チームが会うたびにお互いに挨拶するようになったという。昨年4月には大谷がテオスカーに死球を与え、深く謝罪した一幕もあった。

春季キャンプでは数少ない新人枠として、互いに仲間を求めていたとし、「彼らはフレンドリーな態度を共有しており、すぐにイタズラをするが、怒りの沸点は高い」とし、「お互いのおかげもあって、新しいチームを快適に感じていると言う」とした。

また、新通訳のウィル・アイアトン氏は通さずに日常的なコミュニケーションをとっている様子で「友人たちは、不完全な英語と贅沢な手のジェスチャーや表情でごちゃ混ぜになることを好んでいる」と微笑ましい関係性を伝えている。

記事では、テオスカーは2022年にブルージェイズでプレーしていたとき、菊池雄星投手とも親交があり、大谷もエンゼルスでスペイン語を第一言語とする選手12人以上とプレーしてきたことも紹介し、その上でも「母国語が異なる人とこれほどまでに親密な関係になったのは、どちらも初めてのことだ」としている。

互いの言語を学び合う両者。テオスカーは「彼ら(大谷ら)の文化について知ることは良いことだ。私はそれが好きだ。アメリカとドミニカ共和国についてはすでによく知っているので、彼らについてもっと知りたいと思っている。もっと学びたい」と日本選手らと日本文化をもっと知りたいと前向きに語っていた。

二人は打撃も好調で大谷はOPS1.038、テオスカーはOPS.783となっている。今後もベンチで談笑する二人の姿に注目したい。