給食サービス企業大手各社が、大規模な入社式を開催している。人手不足がすすむ中、心に残る入社式の開催で企業理解を深めてもらうことや早期離職を防止することが狙い。様々な取り組みを通じて、会社の考え方を伝え、新入社員のモチベーションアップや新入社員間のコミュニケーション促進につなげた。

グリーンハウスグループは、東京オペラシティ コンサートホールで、「五感で感じる」をテーマに入社式を開催した。食と健康と音楽を組み合わせた様々な企画で新入社員539人と家族約200人を歓迎。会場内は、同社イノベーションセンターGreeneX がAI技術でこの日のために開発した「入社式の香り」オリジナルアロマが立ち新入社員をもてなした。開式後、社是・経営理念・行動指針の唱和と東京フィルハーモニー交響楽団の伴奏による社歌斉唱ののち、社長挨拶を行った。

後半は、東京フィルハーモニー交響楽団メンバーによるウェルカムコンサートで新入社員の門出を祝福した。

コンサートは、同社のホテルブランド「ホテルグランバッハ」の由来でもあるJ.S.バッハの名曲を中心に構成し、新入社員らを鼓舞した。閉式後、同社を代表するレストランブランド「とんかつ新宿さぼてん」のカツサンドと、「入社式の香り」のアトマイザーが配られた。また、会場では、「とんかつ新宿さぼてん」の公式キャラクター「かつモン」がARで登場。入社式の記念に撮影する方が大勢いた。

日清医療食品は、デジタルオンラインツールを活用した入社式の開催で、新入社員1066人の門出を祝福した。メイン会場である東京国際フォーラムには関東5支店と工場、総合職採用の約260人が集合。サテライト会場12拠点とオンラインでつないで、新入社員は協力しながら配属拠点の特徴を紹介。意気込みも語り、交流を深めた。

日清医療食品、全国12拠点をオンラインでつなぎ、新入社員の想いと会社の考えをリアルタイムで共有

終盤には、新入社員全員がアイディアや印象を共有し、それを視覚的に表現するデジタルツール“ワードクラウド”を実施した。新入社員は携帯電話でQRコードを読み取り、同社の「イメージ」と「実現したい夢」の2つの設問への回答となる単語を入力して送信。数分後、モニターに投影された回答結果についてパネルディスカッションを行い、新入社員と会社の考え方をリアルタイムで共有、親睦を深めた。

エームサービスは、幕張メッセで入社式を開催し、全国の新入社員703人が参加した。半日を通して、オリジナル謎解きワークやスポーツ栄養クイズなどを行い、新入社員同士がコミュニケーションを取り企業理解を深めた。

エームサービス、新入社員全員で集合写真

オリジナル謎解きワークは、仲間と協力しながら謎を解いていくワーク。ホスピタリティサービスの提供者として大切にしたい「笑顔」「思いやり」など4つのキーワードを探し出すことで、同社のブランドコンセプトについて考える機会とした。スポーツ栄養クイズでは、同社に所属しているフィギュアスケートの佐藤駿選手がスペシャルゲストとして登壇。佐藤選手の食生活や人間の身体に必要な成分である5大栄養素の役割、パフォーマンスへの影響などを、全員参加型のクイズ形式で学んだ。クイズの優勝チームには佐藤選手直筆サイン入り豪華賞品が贈られた。