新型コロナが5類に移行して初めて迎えるゴールデンウィーク。18日、仙台市内の旅行代理店には、予約などで訪れる人の姿が見られました。今年は海外旅行の需要が増えていて、去年よりも予約は多いということです。

HIS仙台本店営業所 佐藤友愛所長:
「コロナが落ち着いてきたということもあり、前年と比べると海外旅行に関しては120%ほど予約者数が増加している。コロナで行けなかったという人が多いので我慢していた人がやはり予約をしたいという人が多い印象」

TBC

HISによりますと、旅行の予約者数は増えたものの、コロナ禍前の水準にはまだ戻っていません。予約者数が最も多いのは5月3日となっていて、今年は短い日数で行ける韓国などが人気となっています。

HIS仙台本店営業所 佐藤友愛所長:
「人気の方面としては、韓国と台湾になっている。仙台空港から直行便で行ける方面ではあるので、こちらがダントツで人気になっている。出国のピークは5月3日、帰国のピークは5月6日ということで、4日間で旅行に行かれる人が今年は多い印象」

HIS仙台本店営業所 佐藤友愛所長

国内旅行では、仙台空港から直行便が出ている北海道や沖縄の予約が多いということです。また、旅行に円安や物価高騰の影響はあまりないということで旅行の平均費用も例年と変わらない見込みです。

観光地ではインバウンドに期待

小野寺穂実記者:
「県内の主要観光地の一つ、松島に来ています。平日の昼間にもかかわらず、このように多くの観光客でにぎわっています」

18日、ゴールデンウィークを前に多くの外国人観光客でにぎわう松島。宿泊施設で話を聞くと予約状況は回復傾向にあるもののコロナ禍前に戻りきってはいないといいます。

松島の様子(18日)

小松館好風亭 小松篤司社長:
「徐々にコロナ前の水準に近づいてきてはいるんですけれども、今年に関しては日の並びで真ん中が平日の部分もあって、連休中日に関してはまだ空室が目立つ状況です」

ゴールデンウイーク中の予約は休日はほぼ満室になっているものの、平日は7〜8割の予約にとどまっているということです。そうした中で期待を寄せているのがインバウンド需要です。

小松館好風亭 小松篤司社長

小松館好風亭 小松篤司社長:
「円安もあってか、海外の方は非常に来やすい環境になっていると思いますので、ゴールデンウィークにお客様に戻ってきていただきたいというのは一番大きい期待」

日本ならではの"体験"が人気

松島で観光客向けに着物のレンタルサービスを手がける「梅らぶ」では、着々と利用客が増えているといいます。

梅楽 中野由美社長:
「着物を着て食べ歩きをしたり、例えばお寺などで写真撮影を楽しまれている」

TBC

アメリカからの留学生:
「歩くのが難しい、でも楽しい。雰囲気がいい」
留学生の知人:
「地元なので何回も来たことあったんですけど、地元だからこそ着物で歩くっていうのはなかなかなくて、すごく雰囲気変わる」

最近は、インバウンドの観光客がほとんどで、売り上げはコロナ禍前を超えているといいます。

梅楽 中野由美社長

梅楽 中野由美社長:
「(団体客も)今月に入ってから3組、ハワイから2組、きょうは台湾から1組。大体30名弱来ていただいています。ゴールデンウィークなので日本人の旅行者の方はもちろん増えるかと思うんですが、インバウンドの方もぞくぞく増えているので、あわせて来ていただけるといい」