今回のヒーローは、クラブの顔となる番号・”7番”を背負う男、ベガルタ仙台 中島元彦選手です。2022シーズン途中でJ1・セレッソ大阪から期限付き移籍でやってくると、移籍初年度から33試合に出場し4得点7アシストの活躍。その年の「サポーターが選ぶ年間MVP」に選出されるなど、たちまちチームに欠かせない存在になりました。それ以来、在籍期間を延長し、今年で3シーズン目。中島選手がこの地に残り続ける思いは…。

仙台残留への思い

ベガルタ仙台 中島元彦選手:
1歳半ぐらいにチーム入って、ちゃんとやりだしたのは2歳ぐらいですね。兄ちゃんいたんで。(兄が)小学校一年生ぐらいかな。「サッカーやる」ってなって、「こいつも入れとけ」って感じだったんじゃないですかね。小学生ぐらいからもう「プロになるやろな」って思ってましたけど。まあ一番上手かったんで、「なれるやろ」っていう。

TBC

大阪で3兄弟の末っ子として生まれた中島選手は、18歳のときに地元チームのセレッソ大阪でプロデビュー。その後、アルビレックス新潟で半年間の期限付き移籍。仙台にやってきたのは22歳の時でした。

TBC

新天地でもサポーターの心を掴んだいうヒーローが、このチームに残り続ける理由は…。

ベガルタ仙台 中島元彦選手:
自分がシーズンを通して、「やり残した」ではないですけど、仙台に来てなかなか後悔が残るシーズンが2年連続で続いたので、もう1年残りましたけど…。
1年目に関しては、チームの順位もなかなか上の方にいたんですけど、結構失速しちゃって、プレーオフにも入れなくて、昇格も逃しちゃったので。
それを踏まえた上で2年目やった中で、16位という結果で、なかなかうまくいかないし、全員がうまくいってなかったんですけど。もっと皆を頑張らせることもできたし、自分自身もっと頑張れたなっていうのがあったので。

TBC

昨シーズン個人としてはキャリアハイとなる6ゴールを決めましたが、それでも、納得できるものではありませんでした。

ベガルタ仙台 中島元彦選手:
個人が活躍してもやっぱりチームが勝たないと評価にも繋がらないし、”チーム”勝っての、”個人”なので。そこはあんまり喜べなかったです。

背番号”7”への覚悟

ベガルタ仙台 中島元彦選手:
チームの顔となる番号っていうのがやっぱりあると思うので、そういう番号をつける意味っていうのも理解してますし。ふがいないプレーはできないっていうので、チームを引っ張る意味でも、こういう番号をいただけたので。

TBC

去年から中島選手が付けている、背番号”7”。この番号は、ベガルタ仙台で15年間プレーをし、Mr.ベガルタと呼ばれた千葉直樹さんや、ベガルタ仙台ユースから14年半在籍した、仙台大出身・奥埜博亮選手(現セレッソ大阪)など、これまでベガルタの”顔”となる選手がつけてきた特別な数字です。

TBC

最初はこの番号をつけることに葛藤があったといいます。

ベガルタ仙台 中島元彦選手:
期限付き移籍の選手が付けていいのかっていう…。自分がセレッソ大阪で仮にやっていたとして、レンタルの選手がそういう番号を付けるとなったら、なかなか思うところがあると思うので。そういった意味でも、最初はお断りしたんですけど。
でも強化部の方も、「お前がこの番号背負ってやってくれ」と言ってくれたので、強い気持ちを持って付けました。
去年は梁勇基さんなど年上の方もいて、あんまりそういう覚悟はなかったですけど、今年は年齢も若返って自分がより一層、そういった意味では今年の方が覚悟はあるなと思います。
自分に対して、結構自信持っています。何に対しても、絶対的な自信を持っています。

番組ディレクター:
自信をなくしちゃうことはないですか?

TBC

ベガルタ仙台 中島元彦選手:
…ないですね。「自分が無理だったらもう誰も無理やで」と思いながら、いつもサッカーしてるので。

3度目の正直のシーズンへ

今年は3度目の正直なるか。森山佳郎新監督を迎え、戻るべき場所・J1へ戻るため、覚悟を背負い戦います。

TBC

ベガルタ仙台 中島元彦選手:
ゴリさん(森山監督)含めて明るい雰囲気でやってる中で、チーム全体もそれにつられてみんな明るく練習やってるので、雰囲気としては結構いいんじゃないかなと思います。

ディレクター:
森山監督は中島選手から見てどんな人ですか?

ベガルタ仙台 中島元彦選手:
太陽みたいな人ですね。ずっと明るい、ずっとエネルギーがえぐいっす。もうなんか…ちっちゃい子より元気なんちゃうか(笑)

TBC

番組ディレクター:
普段からゴリさん呼びですか?

ベガルタ仙台 中島元彦選手:
ゴリさんですね。なんか全員がゴリさん呼びですね。なんでゴリさんなのかは聞いたことないですけど(笑)
チームを勝たせることが自分の役割ですし、チームがより良い方向に進んでいくために、チームに何が必要かっていうことも考えながら、今シーズンできたらいいかなと思います。

25歳の抱負

番組ディレクター:
ちなみに4月18日がお誕生日ということで、おめでとうございます!

TBC

ベガルタ仙台 中島元彦選手:
ありがとうございます(笑)

番組ディレクター:
25歳の抱負はありますか?

ベガルタ仙台 中島元彦選手:
抱負ですか…、この歳になってくるともう欲がなくなってくるので…。あ、でも1個あるかも。「梁さんより麻雀強くなる!」それにしよう。まあ、1年では勝てないんで…いつか倒します。

TBC

【tbcテレビ ヒーローインタビューより】