震災の津波で被害を受け、閉鎖が続いている仙台市の深沼海水浴場について、市は7月の再開に間に合うよう、避難先の一部のかさ上げ工事を前倒して行うことになりました。

仙台市若林区の深沼海水浴場は、震災の津波でがれきが散乱するなどの被害を受けこれまで、期間限定の「海開き」などは行われましたが、遊泳禁止が続いていました。

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こうしたなか仙台市は、7月15日から8月18日まで、海水浴場をオープンする予定です。これに合わせつくられた津波避難計画によりますと、海水浴場の近くにある「震災遺構荒浜小学校」とその南側に整備された「避難の丘」に避難するとしています。

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このうち「避難の丘」は、県が定めた最大クラスの津波浸水想定で高さが足りなくなったため、1メートルのかさ上げ工事を進めていて、7月のオープンに間に合うよう、一部の場所のかさ上げ工事を前倒して行うということです。

海水浴場には、1日あたり2000人が訪れると見込まれていて、市は安全確保のため1度に入場できる人を800人に制限する予定です。

ところで、今年夏に開設が予定されている県内の海水浴場13カ所を対象に県が水質検査を行った結果、いずれも大腸菌の数などは基準値以下で安全性に問題ないことが確認されました。