去年6月、宮城県石巻市の自宅で同居する母親を包丁で刺して殺害した罪に問われている50歳の長男の裁判員裁判が仙台地方裁判所で始まりました。被告の長男は、「殺意はなかった」と起訴内容を一部否認しました。
殺人の罪に問われているのは石巻市広渕の無職・佐藤昌喜被告(50)です。
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起訴状によりますと、佐藤被告は去年6月、石巻市内の自宅で同居する母親、多喜子さん(当時75)の首付近を刃渡り19センチの包丁で刺して殺害したとされています。
2日、仙台地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で佐藤被告は、包丁で刺したことは認める一方、「殺意はなかった」と述べ起訴内容を一部否認しました。
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冒頭陳述で検察側は、佐藤被告が統合失調症を患っていたことを明らかにした上で「母親が自分を入院させようとしていることなどに不満を持ち右首付近を刺した」と指摘。精神鑑定の結果などから責任能力はあると主張しました。
一方、弁護側は「被告は自分の行動をコントロールすることができず、犯行時は心神耗弱の状態だった」などと主張しました。
判決は7月16日に言い渡される予定です。