半導体大手のキオクシアホールディングスに対し、銀行団が新たにおよそ1000億円の融資を行う方針を固めたことがわかりました。

東芝の半導体事業が前身で、スマートフォン向けの記録用の半導体などを手がけるキオクシアホールディングスは、業績不振が続いていて、ことし3月期の連結決算は過去最大となる2437億円の最終赤字となっています。

関係者によりますと、三菱UFJ銀行などの銀行団はキオクシアに対しておよそ1000億円の追加融資を行う方針を固めたということです。

また、6月中に返済期限を迎えるおよそ7000億円の融資については借り換えを認める方針だということです。

半導体業界をめぐっては、AI=人工知能の分野の成長で需要が高まっていて、キオクシアは今回の追加融資や借り換えで資金を確保し、設備投資などにつなげたい考えです。