今日26日(日)午前9時、フィリピンで台風1号が発生しました。台風の直接的な影響が出るのは、沖縄県の大東島地方と伊豆諸島。本州付近は台風の北上に伴い、梅雨前線の活動が活発に。週明けは、九州〜東海で警報級の大雨の恐れ。今日中に備えを。

台風1号発生 週中頃 沖縄・大東島地方に接近

今日26日(日)午前9時、フィリピンで台風1号「イーウィニャ」が発生しました。台風1号の発生が5月にずれ込むのは、2020年以来4年ぶり、1951年の統計開始以来、7番目に遅い発生です。

台風1号の中心気圧は1002hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/sとなっています。台風1号は今後、北東へ向きを変え、暴風域を伴いながら29日(水)頃、沖縄県の大東島地方に接近。その後は、本州の南を北東へ進み、30日(木)〜31日(金)頃、伊豆諸島付近に進む見込みです。

台風の直接的な影響が出るのは、沖縄県の大東島地方と伊豆諸島。大東島地方は29日(水)頃から、伊豆諸島は30日(木)頃から、警報級の暴風や波浪の恐れがあるため最新の情報をこまめに確認して下さい。

台風+前線=警報級の大雨

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明日27日(月)〜28日(火)は、低気圧が日本海から北海道方面へ進み、そこから延びる前線が列島を南下する見込みです。

前線に向かって、太平洋高気圧の縁を回る湿った空気と、台風周辺からの熱帯育ちの湿った空気が流れ込み、大陸からの冷たい空気との間で前線の活動が活発になる見込みです。

週明け 九州〜東海は警報級の大雨の恐れ

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27日(月)は、沖縄と九州〜近畿は断続的に雨で、激しい雨や雷雨の所があるでしょう。東海〜北海道も次第に雨。関東も午後は所々で雨となりそうです。南風が入る鹿児島県などで雨雲が発達する見込みです。

28日(火)は、九州〜東海にかけて警報級の大雨の恐れがあるため警戒が必要です。南西風が入る鹿児島県、熊本県、紀伊半島、静岡県などで特に雨量が増える恐れがあります。

関東は28日(火)夜〜29日(水)朝にかけて、神奈川や千葉、茨城など沿岸部を中心に警報級の大雨の恐れがあります。

台風が離れていても、西日本や東日本の太平洋側では大雨に警戒が必要です。

大雨への備え

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大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。