準々決勝でドクターと話すメドベージェフ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は2日、シングルス準々決勝が行われ、第3シードのD・メドベージェフは第30シードのJ・レヘチカ(チェコ)と対戦したが、第1セット終了後に右足上部の痛みにより途中棄権しベスト4進出を逃した。試合後の会見でメドベージェフは負傷した箇所について「今は何も言えない。MRI検査など時間が必要」と今後に不安を残すコメントをした。

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28歳で世界ランク4位のメドベージェフは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)で準優勝。クレー初戦となった先月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)では3回戦で敗れた。

それでも今大会、初戦となる2回戦で世界ランク36位のM・アルナルディ(イタリア)、3回戦で第25シードのS・コルダ(アメリカ)、4回戦で第17シードのA・ブブリク(カザフスタン)を下し大会初のベスト8進出を決めた。

しかし、準々決勝、互いにサービスゲームをキープして迎えた第5ゲーム、ゲームカウント3-2としていたメドベージェフが治療を要求し右足をケア。さらにゲームカウント4-3の場面でも治療を行い、徐々にプレー強度が落ちていった。その後、第9ゲームでレヘチカにブレークを許し第1セットを落としたタイミングで棄権を申請。スコアはレヘチカからみて6-4となり、わずか41分で終了した。

大会の公式Youtubeは会見の様子を公開しておりメドベージェフは負傷の状態について次のように明かした。

「彼(レヘチカ)がサーブ&ボレーをしたときのリターンか、ドロップショットかは分からないけど速く走ろうと思ったとき、突然、腰がブロックされたような感じになった。そして、筋肉を痛めたときや痙攣を起こしたときのように全力疾走することはできなかった。判断するのはとても難しかった」

「プレーしようと思ったけど頭をフル回転できなかった。だから、第1セット終了後、ネットに向かって全力疾走しようと思った。そこで何も感じなければ、もう少し様子を見てみようと思った。でもスプリントしたときに痛みを感じた。 だから僕は“続ける必要はない”と思ったんだ」

「今の段階では何も言えない。できれば明日か明後日には分かるといいけど。というのも通常であれば、MRI検査などで原因を確認する時間が必要で、5日後や2週間後はどうしているかは全くわからない。だからこれ以上は言えない」

今後は8日に開幕するBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)で昨年優勝分1,000ポイントの防衛に挑むメドベージェフだが「間違いなく画像を見たり、チームと話したりする必要がある。昨年優勝した大会に戻ってくるのは確かにいいことだけど、負傷の状態がどうなのか確認する必要がある。まだ分からない。現時点ではどのくらい深刻なのか、基本的にわからない。何も言えないよ」

思わぬかたちで勝ち上がったレヘチカは「ATPマスターズ1000」初の4強入り。準決勝では世界ランク35位のF・オジェ アリアシム(カナダ)と顔を合わせる。オジェ アリアシムは準々決勝で第1シードのJ・シナー(イタリア)と対戦予定だったが、シナーが腰の負傷で棄権したため不戦勝で4強入りとなった。

今大会のベスト4は第7シードのA・ルブレフ、第12シードのT・フリッツ(アメリカ)、そして第30シードのレヘチカ、世界ランク35位のオジェ アリアシムとなり、上位4シード不在となった。


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