4月28日(日本時間29日、日付は以下同)、ニューヨーク・ニックスとフィラデルフィア・セブンティシクサーズによるプレーオフのファーストラウンド第4戦は、アウェーのニックスが97−92で勝利。シリーズ成績を3勝1敗とし、カンファレンス準決勝進出に王手をかけた。

 シクサーズはジョエル・エンビードが27得点、10リバウンド、6アシスト、3スティール、2ブロック、タイリース・マキシーが23得点、6リバウンド、6アシスト、ケリー・ウーブレイJr.が19得点、トバイアス・ハリスが10得点、8リバウンドを残すも、勝利には届かず後がない状態となった。

「ひとつずつやっていく。俺たちは自分たちがどれほどいいチームなのか分かっている。(第4戦で)俺たちはショットを決め切れなかった。それでも自分たちのことを信頼し続けていくだけだ」(エンビード)

 エンビードはシリーズ初勝利を収めた第3戦、フィールドゴール成功率68.4%(13/19)と高確率でショットを決めて50得点の爆発を見せたが、第4戦ではOG・アヌノビーの守備に苦しめられ、フィールドゴール成功率36.5%(7/19)、4ターンオーバーと振るわず。

 とりわけ第4クォーターではフィールドゴール5本をすべてミスしわずか1得点と沈黙。自身より10㎝も身長差があるプレシャス・アチウワ(203㎝)にショットをブロックされるシーンもあり、次戦は勝負所での奮起が求められる。
  追い詰められたシクサーズだが、オールスターガードのマキシーは、決して下を向くことなく、シーズン中にケガ人が続出していた苦境を乗り切ってきたことを理由に「すごく自信がある」と語っていた。

「僕たちは自信に満ち溢れたグループなんだ。今年はいろんなことを経験してきたからね。それはこのチームの全員がわかっている。逆境に直面しても、そこからどうやって挽回していくかわかっている。自分たちならここから3連勝できると感じているんだ。

 それに、僕らはこうした接戦を経験してきた。第2戦(と第4戦)もそう。自分たちが勝つべき試合だという気がしていた。だから自信を持って勝ちにいくよ。それが自分たちにできることだからね」

 シクサーズにとっては、初戦から劣勢を強いられているフィフティフィフティの球際の争いを制すること。そしてここまで平均33.0点の活躍を許しているジェイレン・ブランソンを何とかスローダウンしてシリーズの流れを変えたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

「到底受け入れられない」エンビードがファウルを吹かないレフェリーに不満爆発。シクサーズもNBAに異議申し立てへ<DUNKSHOOT>

ヒルがレブロンと1年前に交わした“秘密の会話”を明かす「『パリ五輪に君が必要だ』と言って反応を見ようとした」<DUNKSHOOT>

ニックスの強さの秘訣はリバウンドにあり!シボドーHCは「我々はそれがどれほど重要なのかを理解している」<DUNKSHOOT>