一夜明けても、無傷の日本人左腕に喝采が止まない。

 現地5月1日、シカゴ・カブスの今永昇太がニューヨーク・メッツ戦に先発登板。7回を投げて3安打1四球7奪三振、無失点の好投で早くも5勝目をマーク。快進撃のピッチングを続けている。

 カブス先発陣を牽引する日本人ルーキーは、この日も快投を見せた。初回を三者凡退に抑えると以降も内野ゴロの山を築き、スライダー、スプリットなど緩急を織り交ぜたピッチングで三振を奪っていく。単打は打たれるものの、要所を締めた投球で終わってみれば、三塁を踏ませぬ圧巻の内容。1点差の痺れる展開にリリーフ陣も応え、接戦をモノにした。

 メジャーデビューから破竹の5勝目を挙げた今永。防御率は驚異の「0.78」を誇り、これはメジャー全体でも唯一無二の0点台。無論、両リーグトップである。

 シカゴを熱狂させる日本人左腕には、米識者から熱い視線が送られている。​​​​カブスを含めてメジャー7球団を渡り歩き、現在はMLB公式ネットワーク番組『MLB Network』に出演しているクリフ・フロイド氏はカブス専門メディア『Marquee Sports Network』のインタビューに応じ、「イマナガは、現在メジャーのすべての投手の中で、最高のスターだ」と最大級の褒め言葉を送っている。
  同氏は特に今季の開幕登板(コロラド・ロッキーズ戦)で、惜しくもノーヒットノーランとはならずも快刀乱麻の投球でデビューを飾った試合に注目。他を圧倒する力強いピッチングに目を奪われたと熱く語っている。

 メジャー1年目ながら、もはやカブス投手陣のエース格として絶大な信頼感を寄せられている今永。旭日昇天の勢いで、とどまるところを知らない。

構成●THE DIGEST編集部

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