2024年シーズン、2つ目のテニス四大大会「全仏オープン」(5月26日〜6月9日/フランス・パリ/クレーコート)が開幕した。日本からは7名の選手がシングルス本戦に出場しており、大会初日には3年ぶりに全仏に戻ってきた錦織圭と、2年ぶり出場の大坂なおみが共にフルセットで勝利! 望月慎太郎とダニエル太郎はシード相手に奮闘したものの惜しくも敗れた。

 大会2日目には西岡良仁、日比野菜緒、3日目には内島萌夏が登場する。連日現地から生中継するWOWOWでは、戦いを前にした日本選手たちにインタビューを行なった。ここでは本日6番コートの第1試合で第21シードのフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ)と対戦する西岡のインタビューを紹介しよう。

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Q:現在のコンディション教えてください。

西岡:2週間前ぐらいに熱を出して、そこから先週のリヨンは何とか1試合はできたのですが、その後に腹痛などがひどくなったので、結構ボロボロの状態で、昨日(24日)からやっとテニスができたという状態です。試合日までには間に合うと思うのですが、身体のコンディションとしては、完璧ではないと思っています。

Q:クレーコートシーズンを迎えるまでにどのような調整をされていましたか?

西岡:全仏オープンまでに7大会ほど出ていて、自分にとっては結構長いツアーを組んでいました。全仏までにポイントを稼がなくてはいけないというところと、年明けにケガがあって、良い状態で臨める大会が少なかったぶん、クレーでしっかりと間髪空けずにしっかりと出続けたというのがありました。

 テニスとしては非常に良い形になっていると思います。ただ成績的には思ったように結果が出なかったので、良いテニスができているのに、なかなか勝てていないな、というのが今年のクレーシーズンの状況です。
 Q:クレーに向けた調整で手応えは感じていますか?

西岡:テニス自体の手応えはすごく良くて、今回、初戦の対戦相手はアリアシム選手ですけど、マドリードで試合した時も、比較的自分が主導権を握る時間が長かったですし、彼の方が嫌な時間が多かったと思います。今回は5セットですし、過去に全仏では僕が勝っていて、彼は僕のことを得意な選手として見ていないと思うので、そういう選手と1回戦を戦うというのは、彼の方がプレッシャーを感じていると思います。

 クレーにおける戦い方は根本からわかっています。ただ、最後の1ポイントがすごく遠かった2カ月でした。でも少しずつ流れというのは変わってくると思いますし、テニスの質としては十分に上がってきていると思っています。

Q:ナダル選手のすごいところはどういったところですか?

西岡:常にファイターですし、気持ちの部分はツアーの中でも一番強い選手だと思います。ジョコビッチ選手とは違う強みを持っていたことが、ナダル選手の尊敬できるところだと思います。もちろんクレーで勝ち続けたのはすごいことですけど、各大会での所作というところは本当に素晴らしいなと思っていますし、自分には到底できないことだと思います。

 僕自身も小さい頃から好きで動きの真似をしながら、同じガットを使ったりしていました。(今季で引退を表明していることは)残念ですけど、時代も時代で、歳も歳ということで仕方ないのかなと思います。

Q:日本で応援してくれているファンの方にメッセージをお願いします。

西岡:昨年は4回戦まで行けましたが、今年はランキングが落ちてしまって(現在70位)、実績としても厳しい中での全仏オープンを迎えることとなりました。ただ良いテニスができているので、相手はタフですが、自分を信じてしっかりと昨年同様、良いテニスをして頑張っていきたいと思うので応援をお願いします。

インタビュー提供●WOWOW
構成●スマッシュ編集部

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