宮世琉弥が、生見愛瑠主演の火曜ドラマ「くるり〜誰が私と恋をした?〜」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)に出演中。宮世は、まこと(生見)の自称“運命の相手”・板垣律を演じており、記憶を失ったまことに猛アタックしているものの、いまだその素性は明かされていない。このたび、WEBザテレビジョンでは、そんな謎多き年下男子を演じる宮世にインタビューを実施。自身が演じるキャラクターの魅力や共演者とのエピソードについて語ってくれた他、胸キュンシーンを演じるにあたって意識していることなどについて聞いた。

■記憶喪失になったヒロインが “恋の相手”と“本当の自分”を探す

同ドラマは“恋の相手”と“本当の自分”を探す、指輪を巡るラブコメミステリー。記憶を失い“くるり”と世界が一変したヒロイン・まこと(生見)が、不安と同時に自分らしさから解放され、“私歴一年”の赤ちゃんとして、本当の自分らしさを探していく物語だ。

また、恋の四角関係を繰り広げる男性キャストとして宮世の他に、瀬戸康史と神尾楓珠が出演。年齢もタイプも異なる3人だが、唯一の共通点は、記憶を失ったまことの自分探しの手掛かりとなる指輪がピッタリとはまること。物語が進むにつれて、3人との関係性だけでなく、まこと自身も変化していく。

■ “くる恋”は「話数を重ねるごとにバックボーンが見えてくる」

――“ラブコメミステリー”と銘打つ本作の魅力や、台本を読んだ時の感想を教えてください。

恋の四角関係が展開されたりと“ラブ”の部分もあるのですが、一方でミステリーの要素もしっかりあって、すごく面白いなと思いました。3人(公太郎、朝日、律)それぞれが抱える思いがあるのですが、それは第1、2、3話だけでは全然分からないところが魅力的ですし、話数を重ねるごとにバックボーンも見えてくるので、より面白くなっていくんじゃないかなと思います。

僕自身も考察もののドラマをよく見ているのですが、「くる恋」は各話ごとに波のある作品。それに加えて胸キュン要素もあるので、台本を読んでいる時は“新感覚だな”と思いました。

――約1年半前にも「君の花になる」(2022年、TBS系)で“火曜10時枠”の作品に出演されていますが、今作は同じ枠でもかなりジャンルの異なる作品です。

TBSさんの“火曜10時枠”はいろいろ挑戦されているイメージが強いです。「君の花になる」は音楽活動と連動していましたし、前作の「Eye Love You」(2024年)も新しいことにチャレンジされていて。今回はミステリー要素もあるということで、世界に向けてドラマを作っているんだなと肌で感じています。


■律のちょっぴり傲慢なせりふは「演じていて新鮮」

――宮世さん演じる律とご自身の共通点や共感する部分はありますか?

好きな物や事には猛アタックするというのは、僕と似ているかなと思います。でも律くんは少しだけ傲慢(ごうまん)な部分があるので、第3話(4月23日放送)でも「大丈夫。俺めちゃくちゃ家柄よくて身元もはっきりしてるから。ちょっと情熱とお金とリサーチ力があるだけ」というせりふがあるのですが、そういうことをサラッと言うタイプなんです。

他にも“自分で言っちゃうんだ”と思うせりふがたくさんあるので、そういうのは正直言いづらい部分もあります (笑)。ですが、普段の自分じゃ言わないことなので、演じていて新鮮です。

――宮世さん演じる律はまことに積極的にアピールをしていく役どころですが、どんな役作りをされましたか?

律くんのコンセプトは“とにかくかわいく”ということだったので、かわいらしい動きを意識しました。それに加えて、社長としての姿と、まことに見せる姿の演じ分けを大事にしていて。まことに今までの経験について話す時には社長っぽく見えるようにしました。

――他の作品も含めて、役作りの際に共通して行っていることはありますか?

現場で監督と話した上で組み立てていくことが多いです。家で完璧に固めるよりも、現場でいろんな引き出しを見つけながら、役を作っていくようにしています。

――胸キュンシーンを演じる上で意識していることを教えてください。

3人の男性はキャラクターも全く違うので、律くんは律らしく演じたいなと思っています。律くんは猛アタックする性格なので、どちらかというと自分の気持ちを優先して、いい意味でまことさんの気持ちを無視しているところがあるので…そういう“グイグイ感”にキュンとする女性もいるんじゃないかなと思います。


■座長・生見は「いつもハッピーオーラ全開です」

――共演者の方々の印象はいかがですか?

生見さんはいつも明るくて、現場でも一番年が近いのですが、いつもハッピーオーラ全開です。瀬戸さんは経験豊富なのが背中を見ているだけで伝わってきます。僕は音楽活動もやっているのですが、そのことを知った瀬戸さんが、その場で僕の曲を全部「帰りに車で聞くね」っておっしゃってくださって…すごく優しい方です。

楓珠さんは“落ち着いている方なんだろうな”という印象を受けたのですが、取材とかをしていくうちに天然な部分が見えてきて、面白い方だなと思います。

――現場で共演者の方と距離を縮めるために意識していることはありますか?

あまり自分から積極的に話しかけるタイプじゃないんです。自然体でいるのがいいんじゃないかなと思っているので、積極的にコミュニケーションをとりにいくというよりは、流れに身を任せています。

「フレンドリーだね」と言っていただくこともあるのですが、最初は人見知りしてしまうこともあって。今回の現場でいうと、まだ距離感を探っている段階です(笑)。

――もし宮世さんがまことのような状況に陥ったら、どんな行動をすると思いますか?

誰を信じていいのか分からない状態だと思うので…まずは絶対に裏切らないであろう家族に会います。僕は日常で起こったことの全てを家族に報告しているので、もし記憶を失ったらお父さんとお母さんに会って、いろいろな話を聞いた上で行動すると思います。

――本作には律に加えて、公太郎、朝日という魅力的な男性たちが登場しますが、宮世さんご自身が一番魅力的だと感じるのは?

こじじ(瀬戸)さん演じる自称・元カレの公太郎だと思います。頼れる存在っていうのが大きいです!

――ドラマの中で公太郎と朝日と律は“恋のライバル”になりますが、もし宮世さんが瀬戸さんと神尾さんと恋のライバルになったら?

コミュニケーション能力が高そうなのはふーさん(神尾)だと思います、人の懐に入るのが上手そうな印象です。瀬戸さんはよくイジってくださるのですが、本当に優しい方なのでどちらも手強いですね(笑)。