「猿の惑星」シリーズの完全新作となる映画「猿の惑星/キングダム」が5月10日(金)より全国公開される。本作で主人公・ノアを演じるオーウェン・ティーグは、「猿の惑星」との“運命的なつながり”を告白した。さらに、監督を務めるウェス・ボールは、オーウェンをキャスティングした理由を明かした。

■「猿の惑星/キングダム」

“人間”と“猿”、地球の支配者の劇的な逆転劇を描き人々に衝撃を与えた「猿の惑星」。その完全新作である「猿の惑星/キングダム」は、「ゼルダの伝説」実写映画の監督にも抜擢されたウェス・ボールと、「アバター」シリーズを手掛けた最高峰のVFXスタジオWETAがタッグを組み、現在から300年後、支配者が人間から猿へと完全に移り変わった世界を舞台に、猿と人間の“共存”か人間の“絶滅”かをかけた新たな衝突が圧倒的なスケールで描かれている。

■オーウェンと「猿の惑星」の運命的な繋がり

本作で主人公の若き猿・ノアを演じるオーウェンは「猿の惑星」と運命的な繋がりがあるらしく、「アンディ・サーキスを見て育った僕にとって、彼は僕が俳優の道を選んだ理由そのものです。なので、この作品を通して彼の後を引き継ぐことができるのはものすごく光栄です」と、2010年代に大ヒットした「猿の惑星」リブートシリーズで主人公の猿・シーザーを好演したアンディ・サーキスが俳優の道を進むきっかけになっていたことを告白した。

監督も「オーウェンは映画の神様からのプレゼント。この映画で主演に相応しい俳優は彼以外にいません。彼は猿になりきる準備をしっかりとしていました」と太鼓判を押しており、オーウェンの演じるノアに注目が集まる。

アンディに導かれ俳優を目指したオーウェンは、本作での抜擢について「この役ほど心から欲した役は今までにありません。まさに夢が叶った気分です。この作品を通して僕は子ども時代から憧れていたアンディ・サーキスにも会えました。スターに会って感動したのは初めての経験です」と並々ならぬ思いと夢への到達を語った。

■ウェス監督がオーウェンのキャスティング理由を明かす

“猿”でありながら言葉を話したり、道具を使ったり、馬を乗りこなしたりと人間的要素も求められる特殊な世界観で、物語の主軸となる重要な存在のノア。キャスティングにこだわったというウェス監督は「新たな物語を描こうとする僕たちにとって、アンディ・サーキスを再び起用することはできず頭を悩ませていました。そんな時、最初に見たオーディション映像が、オーウェンのものでした。それを見て、僕は『この人だ』と確信しました」と一目でオーウェンがノア役の適任者であると見抜いたと明かした。

また、その理由を「彼はアンディ・サーキスの演技を見て役者になりたいと思ったのだと言っており、猿になりきる準備をしっかりとしていました。満を持してこの作品に飛び込んできてくれたのでオーディション映像だけでも、彼がこの難しい役をこなせるということは明らかでした」と力説。

パフォーマンス・キャプチャのパイオニアであるアンディの演技をみて育ち、誰よりもリスペクトするオーウェンだからこそ表現できる“猿”の演技からは、新しい物語が描かれる本作でも「猿の惑星」シリーズならでは魅力を堪能できることを予感させる。なお、「猿の惑星」などシリーズ過去作はディズニープラスで配信中。