4月26日に放送された「国分太一のTHE CRAFTSMEN」(毎週金曜曜夜10:00-11:00[BSJapanext<263ch>])は、「ガレージカスタム 壁板の貼り付け編」だ。キャンプグッズやオリジナル家具作りなど、国分太一が「やりたい!触れたい!興味ある!」と感じるものを作り上げていくのがだいご味の同番組。今回は前回までの“車カスタム”から一度離れてガレージのカスタムに注力するのだが、相変わらず仲がいい国分とワカさんのワチャワチャにニヤつきがとまらなかった。

■ガレージカスタム、扉づくり編再始動

“アメ車カスタム”と並行しておこなわれていたガレージカスタム。3月15日、22日の放送ではベースとなる枠と支柱の設置、そしてその支柱を軸にベニヤ板を張り付けるところまで進んでいた。今回は壁板とレールを取り付けて、いよいよ完成が見えてくるところまで進められそうだ。

まずはネジ不足の為にネジ留めが完璧でないベニヤ板の補強、そしてベニヤ板と地面の隙間をコーキングで埋めることに。今週も“ワカさん”こと茨木一綺さんが主導となって作業が進んで行く。ベニヤ板を打ち込んでしまったために支柱の位置がわからなくなってしまっており、その対処として墨出し器を使って印をつけていく。

ネジに沿って縦と横に線を引き、線が重なる場所に支柱がある。そこにすべてのネジ留めを打ち終えると、今度は隙間風が入らない様にベニヤ板と地面の隙間にシリコーンタイプのコーキングを埋める作業が始まる。

「こっち向きの方がカメラ向けられるな…」と芸歴の長さを伺わせるカメラへの配慮もこなしつつ、隙間を埋めるようにたっぷりとコーキング。無事にコーキングで隙間を埋めると、車にも隙間風があることを思い出したようだ。車カスタムにも使えると、また1つ“カスタム”のタネが芽生えたらしい

続けて、作業はスライド式の扉を設置するためのレールづくりに。長さを測定し、ワカさんがレールを電動のこぎりで切り出していく。上側のレールを製作するワカさんは、切断した先端を折り曲げて扉のストッパーもレールに持たせる職人魂をしれっと発揮。

高さがある上部レールの設置を支えるため、脚立を探す“アネゴ”こと茨木美伽さんに「脚立(探しているの)?」と国分が声をかける。なにか手伝うのかと思いきや、口から飛び出したのは「脚立…クリニック!」と馴染みのある歌。いつでも楽しげな国分の一発ギャグに、現場に笑い声が響いた。

そのほかにも壁板を取り付ける「フィニッシュネイル」という道具を使うワカさんへ、執拗に“メイクのほうのネイル”とふざける国分。しかしスープづくりのために少しワカさんが抜けた時間に、本領を発揮していく。材木屋さんからいただいてきた壁板を張り付け、30分ほどでほぼ全面の壁板設置が完了。1枚1枚色と大きさの違う壁板の配色と配置を考えて、と考えればさすがの手際だ。

「ワカさんがいなくてもできるんじゃ!」とドヤる国分へ、ワカさんは大らかに「最高です、色味も良い」と絶賛。メンバーはひと通りやり切って疲れた身体を、ワカさん特製スープで癒すのだった。

■名品のクラフトマンシップ紹介に感銘を受ける国分たち

休憩を経て作業を再開するのだが、まずは貼りつける板と場所をナンバリングして効率を上げることに。木材の裏側に番号と長さを書き、それを基準ににワカさんが必要なサイズにカットする。

しかしつけた番号の順番にカットされると思っていた国分は「1番から切ってくださいよ!」と注文。だがワカさんもあくまでも場所の話だと思っていたので「知らねえよ!」と笑って返す。「なんで5番から切るんですか!」「なんで5番から渡すんだよ!」と遠慮なく言い合う2人からは、長く付き合いのある友人同士のような仲の良さが良く感じられた。

真剣に作業を続ける一同だったが、ふと芸歴の長い国分が「あっ」と声をあげる。突然のことにメンバーは顔を上げるのだが、続いた言葉は「あれ…?誰も喋ってない…!」というもの。その言葉に皆の緊張がふわっと緩み、改めて真剣ながら和やかな作業が続くのだった。

次回予告は「ガレージカスタムの扉づくり完結編」、また苦戦していた「車カスタムの天井板の貼り付け編」について語られた。天井板のへこみ部分への対処など、教訓を活かして1つずつ問題へ対処していくようだ。だが予告には国分の不満が爆発するようすも。いったい何があったのか、次回は5月3日(金)夜10時から。

■車に引き続き、理想に近付いて行くガレージカスタム

ガレージカスタムの扉づくり編では、てきぱきと作業が続いて行き、番組中でも目に見えてガレージのようすが変わっていった。モノづくりをするなかで最も充実感を感じる、最高のシーンに立ち会えた気分だ。

それぞれのクラフトマンシップが発揮されて作られる扉は、端材の材木を用いたオシャレなものに。車カスタム編のような失敗や手戻りなども起きていたが、それも含めてDIYの醍醐味というものだろう。

国分太一が“やりたいこと”を全力で取り組む同番組。和気あいあいとしたチームの雰囲気、アイドルとは思えない国分の慣れた手つき、そして一喜一憂する全員の姿も含めて、「これぞノンフィクション」といえる魅力が詰まっている。完成が近づくガレージ・車カスタムも含めて、いよいよ見逃せないタイミングが増えていきそうだ。