不定期放送中の特別番組「『ブルーロック』放送室 延長戦」の“劇場版公開特別編”が、ABEMAアニメチャンネル3にて4月24日に独占生放送され、同24日に東京・新宿ピカデリーで開催されたイベントが生中継された。MCの潔世一役の浦和希、蜂楽廻役の海渡翼に加え、ゲストとして劇場版での主人公の凪誠士郎役の島崎信長と御影玲王役の内田雄馬も生出演し、キャスト4名による、劇場版の感想トークにくわえ、「劇場版公開記念!キックオフガチバトル特別編!チームZvsチームV 3本勝負」と題し、チームZの浦と海渡、チームVの島崎、内田が白熱のバトルをくり広げた。

■キャスト陣登壇

“劇場版公開特別編”ということで、スタジオを飛び出し、劇場からの本放送では、キャスト陣が登壇すると、会場から大きな拍手が巻き起こる。自己紹介では、島崎が「EPISODE 凪、主人公の……“主人公”の凪誠士郎くんの声を担当しております」とさっそく主人公マウントを開始する。「ふだんは照れちゃって、こんなに主人公アピールしないけど、浦くんの態度がフリになっててさ」と内田とともに笑顔でマウントをとる島崎に、浦は「ちょっと待ってくださいよ! ピカデリーに来るたびに、(主人公)取られてる!」とツッコミを入れる。その後、海渡に「俺らも負けてないよな!」と助けを求めるも、「今回だけはいいんじゃないですか」「おーい! お前だけは味方でいろよ!」と見放されてしまった浦に、会場は大きな笑いに包まれた。

大盛りあがりのまま、まず劇場版の感想トークからスタート。“-EPISODE 凪-”ということもあり、今回は天才ストライカーの凪誠士郎をフィーチャーした物語となるが、浦は「僕自身も主人公交代っていうのは、さんざんいじりましたが、わきにいたからこそ見えてきたことってすごくあって! 潔の魅力もそうですし、凪も、テレビシリーズで見ていると若干、天才が鼻につくような、それくらいの天才ぶりでしたが、劇場版で見てみると、そりゃそうだわなって思える成功ストーリーが描かれていて、これはおもしろいなって」と視点が変わることで、各キャラクターの別の魅力が引き出されたことを語る。

また島崎は、凪の相棒とも言える御影玲王について「より深まったのは玲王の魅力よ! 深まれば深まるほど、苦しくなれば苦しくなるほど輝いてる! 本当に輝いてた!」と絶賛する。その玲王を演じる内田は、玲王について「彼はこの4人のなかで、メンタル的にはいちばんふつうな人なんです。生まれ育った環境は特別かもしれないけど、わりとふつうのメンタルの持ち主で、“自己”という強い面は持っていなかったんです」と語り、「凪という存在がいて初めて、俺は世界一になれるって思っていたけど、その自分の安定剤が、柱が抜かれちゃったんです。でも、玲王はそこからが人間のスタートというか、自分のより所がなくなった時、そこからどう自分の柱を立てていくのかって自己を作っていくから、これは玲王の成長の物語でもありますね」と今回の物語の見どころを語った。

■視聴者からの質問に答えるコーナー

また、その後は視聴者からの質問に答えるコーナーもあり、「これのためならがんばれるっていうものは?」「凪の口ぐせは“めんどくさーい”ですが、キャストのみなさんの口ぐせは?」などの質問に答えていくなか、「敵に回したくないというキャラクターは?」という質問では、アフレコの裏話が語られる。

質問に対して、内田が「雷市陣吾」(CV.松岡禎丞)と即答すると、一同、大共感し、「雷市との収録は一度も直接できたことがなくて、耳で聞いて録りましたが、本当に雷市のパワーがすごいんですよ。それを感じるから、こっちも“何くそこの野郎!”って返すと、それ以上のものが別撮りなのに返ってくるから……すごいです、あの人のパワー。とんでもないですよ」と語ると、島崎も「すごいね、松岡パイセンすごいね」とうなずきつつ、「雷市は個人として強いだけじゃなくて、いちばんこわいのが、“何やってんだよ!”ってまわりを鼓舞できるんです。それでチームの空気感も良くなる」とさらに雷市の強さを語る。

また、続けて内田が、浦と海渡へ「(同じチームZの)仲間としては大変だったのでは?」と尋ねると、浦は「うしろからの圧は確かにすごかったです。これに応えないといけないんだって。でも、これに引いたら物語が変わっちゃうからこそ、とにかく必死に、汗以上のものが出てるんじゃないかくらいのつもりでやってましたね」と回答する。

劇場版で、そんなチームZの声を聞きながら収録したという内田は、「その時の入ってた声が、そういう経験、全部、積んできてるっていうのもあって、すごくパワーがあって! 全員のレベルが上がっているのを感じて、 “何くそ!”って思いながら、また録っていました」と実際に底上げされたチームZのパワーに圧倒されていたことを明かした。

加えて番組内では、「劇場版公開記念!キックオフガチバトル特別編 チームZvsチームV 3本勝負」と題した、チームZの浦と海渡、チームVの島崎、内田によるガチバトルも行われた。けん玉対決や、約500人の観客に質問し、たったひとりの存在“エゴイスト”を見つける「真のエゴイストを見つけ出せ!500分の1チャレンジ!」、劇場版グッズを熱くプレゼンテーションする「ブルロショッピング対決」が行われ、チームVの島崎、内田が堂々と不正を働く場面もあり、笑いに包まれながら、“エゴイスト”たちの白熱のバトルがくり広げられていた。

※島崎信長の“崎”は立つ「崎」が正式表記