吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第21回「旅立ち」が5月26日に放送され、清少納言こと“ききょう”(ファーストサマーウイカ)が“かなしき中宮”定子(高畑充希)のために文章をしたため始めるエピソードが描かれた。(以下、ネタバレがあります)

■「中宮様のために何かお書きになってみたら」

「源氏物語」を生み出した平安時代の女流作家・紫式部の人生を描く「光る君へ」。大石静が脚本を務め、主人公・紫式部こと“まひろ”を吉高が、彼女の生涯の“ソウルメート”となっていく藤原道長を柄本佑が演じている。

すべてに絶望した定子が第20回のラストで髪を切り、出家した。続く21回では、お付き女房・清少納言として定子を一途に慕うききょうが、定子を案じ、心を痛めていた。

ききょうはまひろを訪ね、「中宮様をお元気にするにはどうしたらよいかしら。まひろ様によいお考えはない?」と相談。まひろは、ききょうが以前、定子から高価な紙を賜ったと話していたのを思い出し、「その紙に中宮様のために何かお書きになってみたらよいのでは?」と提案した。

■折に触れ、まひろを訪ねるききょう

ききょうはこれまでも折に触れ、まひろのもとを訪ねては内裏での噂話をしたり、お菓子をふるまったりと、よい関係を築いてきた。

ともに高い教養を持ち、機知に富んだ会話ができる貴重な話し相手としてまひろを慕うききょう。中関白家の没落をはじめ殺伐としたシーンが続く中、二人が言葉遊びで盛り上がり、おかしそうに笑い合う姿は明るく軽やかで、本作の癒やしシーンの一つとなっている。

■吉高由里子「二人には、今後も仲良しでいてほしい」

実際には、「紫式部日記」に清少納言についてかなりきつい評価が記されている、という事実もある。ききょう(清少納言)が「枕草子」を書き始めたきっかけがまひろ(紫式部)のアドバイスだった――というのは本作オリジナルのエピソードだ。

本作ならではのまひろとききょうの関係性に、視聴者からも「まひろちゃんとききょうちゃんの関係、良き」「二人の当意即妙な会話、ずっと聞いていたい」「まひろとききょうの関係もソウルメイトとして続いていってほしいな」といった声が上がり、Yahoo!リアルタイム検索ランキングでは「紫式部と清少納言」がトレンドトップ10入りしたほどの盛り上がり。Xでは今回も「#光る君へ」がトレンド1位の反響となった。

まひろがききょうに書くことを提案するという展開にも「おもしろいアイデア」と歓迎する声が上がり、まひろ役の吉高も番組公式インタビュー(5月26日公開)で「『光る君へ』ならではのおもしろい展開になりましたよね。現代を生きる私たちは、それが結果的にすごい書物として残っていくことを知っていますから。二人には、今後も仲良しでいてほしいです」とコメントした。

次回は6月2日(日)に第22回「越前の出会い」を放送する。敦賀の松原客館に立ち寄ったまひろと為時(岸谷五朗)は、宋人の朱(浩歌)、通事の三国(安井順平)らに迎えられる。浜辺に出かけたまひろは、そこで周明(松下洸平)と出会う。