CLバルセロナ戦も出番はなく

今季のパリ・サンジェルマンはリオネル・メッシ、ネイマールが退団し、代わりにFWランダル・コロ・ムアニ、ゴンサロ・ラモス、ウスマン・デンベレ、ブラッドリー・バルコラ、マルコ・アセンシオなど前線の補強に力を入れてきた。

攻撃陣の顔ぶれはガラリと変わり、バルコラやデンベレはエースのキリアン・ムバッペをサポートしつつ結果を残している。

一方で物足りないのは最終ラインだ。今冬にはサンパウロから20歳のDFルーカス・ベラルドを獲得し、早い段階から出番を与えている。チャンピオンズリーグ準々決勝・バルセロナ戦1stレグでもベラルドがセンターバックで先発しており、ベラルドにとっては貴重な経験となったことだろう。

しかし、バルセロナ戦でのベラルドのパフォーマンスは合格点とは言えない。1stレグはホームで3失点を喫して2-3で敗れてしまったが、PSGの守備陣は全体的に不安定だった。

仏『L’Equipe』によると、中でもクラブが物足りないと感じているのがDFミラン・シュクリニアルだ。昨夏にインテルからフリーで獲得したシュクリニアルは最終ラインの軸になってほしい選手だが、今季は足首の故障で2か月ほど離脱するなど苦戦している。

前述のバルセロナ戦も1stレグ、2ndレグともに出番がなく、ベンチから試合を眺めるのみだった。リーダーのマルキーニョス、バイエルンから獲得したリュカ・エルナンデスの奮闘もあって2ndレグはバルセロナに勝利したが、最終ラインの層には不安が残る。ここは新シーズンへの補強ポイントになるだろう。