ナントから怒涛のスピードでステップアップしてきたが……

少しステップアップが早すぎたか。昨夏にフランクフルトからパリ・サンジェルマンへ移籍したフランス代表FWランダル・コロ・ムアニの1年目はほろ苦いものとなっている。

ここまで全コンペティション合わせて9ゴールは決めているものの、PSGはコロ・ムアニ獲得へ7500万ユーロ+ボーナス1500万ユーロの移籍金を費やしたとされているため、この移籍金額に見合う結果ではないだろう。

最近は出番も限られていて、チャンピオンズリーグ準々決勝のバルセロナ戦は1stレグと2ndレグ合わせても2分間しか出番がなかった。センターフォワードでは絶対的エースのキリアン・ムバッペに加え、同じく夏に加入したゴンサロ・ラモスもいる。ウイング起用も可能だが、そこにはウスマン・デンベレ、ブラッドリー・バルコラがいる。

仏『Foot365』によると、サンテティエンヌやレンヌでプレイしたフレデリク・ピキオンヌ氏はFW5番手くらいまで序列が変わってしまったと現状を不安視している。

「残念なことに、コロ・ムアニは完全に自信を失いつつある。例えばバルコラのような選手とは異なり、今季の彼は進歩していない。残念なことに、彼は現在PSGのアタッカーの中では5番手くらいだ。チームのスーパーサブになる可能性はあるけど、先発は難しい」

コロ・ムアニは2022年の夏にフランスのナントからドイツのフランクフルトへ移籍し、そこでのブレイクからフランス代表入り。2022年のワールドカップ・カタール大会では大会途中より貴重な戦力となり、アルゼンチンとの決勝にも出場した。

そこから昨夏のPSG移籍が実現しており、驚くほどのスピードでステップアップを果たした。それだけのポテンシャルはある選手だが、PSGでは出番確保に苦戦している。2022年からの大ブレイクにブレーキがかかってしまい、今季はやや我慢のシーズンか。