突然の引退発表

21日(現地時間)、レアル・マドリードのMFトニ・クロースが来月開催予定のEURO2024終了後に現役を引退すると発表した。

34歳にしていまだその実力に衰えの見えないクロースの突然の引退発表は、多くの人々を驚かせた。同時に、クロースに代わって誰が今後レアルの司令塔を務めるのかということは、新戦力の獲得も含めて同クラブに関わる話題の一つとなるのは間違いないだろう。

そうした中、ドイツ紙『Bild』は、レアルがクロースの後継者としてリヴァプールのMFアレクシス・マクアリスターの獲得に興味をしめしていると報じている。マクアリスターは昨年夏にブライトンからリヴァプールに加入。長短どちらのパスでも違いを生み出せる選手として加入1年目から主力として活躍した。

実際にマクアリスターを獲得する場合、同選手は2028年6月末までリヴァプールとの契約が残っているため巨額の移籍金が必要になる。このことについて『Bild』は、アルゼンチンの現地メディアの報道を引用し、マクアリスターとリヴァプールとの契約には契約解除条項があり、7000万ユーロ(約118億円)以上の移籍金が提示されれば移籍が可能になると伝えている。

レアルでは、先日今季限りでパリ・サンジェルマンからの退団が発表されたFWキリアン・ムバッペの加入が確実視されているものの、正式発表はまだ出ていない。この超大物ストライカーのムバッペが加わることでレアルのミッドフィールダーの選手達に求められる役割も大きく変わることが予想され、配球役を必要としない可能性も考えられる。

そのため、レアルが実際にマクアリスター獲得への動きを本格化させるのはもう少し先のことになると思われるが、今後の移籍市場でのレアルの動向には引き続き注視しておくべきだろう。