コパ・アメリカを戦うブラジル代表メンバーに

無敗を維持していたレヴァークーゼンを3-0で粉砕し、ヨーロッパリーグを制したアタランタ。

指揮官ジャン・ピエロ・ガスペリーニが敷くマンマークをベースとしたアタランタの守備はレヴァークーゼン攻撃陣をも封じ込むことになったわけだが、その守備戦術に大きく貢献するのが24歳のブラジル人MFエデルソンだ。

ブラジルのクルゼイロ、コリンチャンス、フォルタレーザなどでプレイしてきたセントラルMFのエデルソンは、2022年にイタリアのサレルニターナへ移籍。その半年後にはアタランタと契約しているが、当初はそこまで有名な存在ではなかったと言える。

派手なタイプのMFではないが、エデルソンはチームのために走り続けてくれるファイターだ。スペイン『as』もレヴァークーゼン戦を含め、アタランタでの貢献度を絶賛する。

「エデルソンは安定性、90分間を通して高い強度で走り続ける運動量と恵まれたフィジカルを兼ね備えている。ボールを持った時はそこまで輝かしいわけではないが、非常に献身的な選手だ。いかなる時も休むことを許さないガスペリーニのサッカーには欠かせない選手だ」

今季はセリエAでも2位タイとなる80回のタックル成功数を記録していて、守備面の貢献度は抜群だ。ちなみに同じ2位はアタランタMFマルテン・デ・ローンとなっており、いかにアタランタのフィルターが機能しているかが分かる数字だ。

先日発表された今夏のコパ・アメリカ2024へ向けたブラジル代表メンバーにも、エデルソンは選出されている。世代別代表でもほとんど実績のない選手ではあるが、アタランタでの貢献度を考えれば妥当だろう。ブラジル代表ではマンチェスター・ユナイテッドMFカゼミロが落選しているが、今季の活躍度ならばエデルソンの方を中盤のピースとして優先すべきだ。