今季はドイツ勢の躍進が目立つ

現在の欧州5大リーグの中で、ドイツ・ブンデスリーガの序列はどのあたりだろうか。一部ではバイエルンの一強リーグとの見方もあったかもしれないが、今季はレヴァークーゼンがヨーロッパリーグ決勝、ドルトムントがチャンピオンズリーグ決勝まで勝ち上がった。バイエルン以外のクラブもパフォーマンスレベルはかなり高い。

最近は資金力もあってイングランド・プレミアリーグを最強リーグに推す声もあったが、現役時代にドルトムントでプレイし、その後はノリッジ・シティやアストン・ヴィラで指揮官を務めてきたポール・ランバート氏はブンデスリーガの実力を甘く見てはならないと語る。

「ドルトムントとバイエルンはプレミアリーグでも上位に食い込むよ。ハリー・ケイン、ジャマール・ムシアラは世界最高の選手の一人になるだろうし、フロリアン・ヴィルツも傑出している。ジェイドン・サンチョも、彼のプレイの素晴らしさは見れば分かる。トップクラスの若手選手だっている。ブンデスリーガのベストチームはプレミアリーグでも十分やっていけるだろう。イングランドがブンデスリーガを甘く見るのであれば、それは傲慢だ。彼らはドイツの才能を知らない」

「今季のドルトムントとバイエルンはチャンピオンズリーグ準決勝に進出したし、代表チームも再び勢いが出始めている。この国の才能を知らずにコメントするなら、それは無知にすぎない。ブンデスリーガがそんなに弱かったら、欧州カップ戦の決勝に残らないよ。ブンデスリーガは本当に難しいリーグで、そこのチームを甘く見ていると痛い目に遭うよ」(『BetWay』より)。

豊富な資金を持つクラブばかりではないが、若手の育成や攻撃的な姿勢などブンデスリーガのレベルは高い。今季は改めてそれを示すシーズンになったとも言えるか。