5月3日からはGW4連休が始まります。外出する人は「春の熱中症」に注意が必要です。また、JAFは急上昇する「車内温度」に注意を呼びかけています。 女性: 「実家に行きまして、そこで過ごそうかなと」 男性: 「基本的にはゆったりと、近くの公園に行ったりとかして過ごそうかなと思っています」 別の女性: 「5日6日だけ旅行に行く予定があって。温泉入りに、ゆっくりしに行くだけです」  5月3日からゴールデンウィーク4連休が始まります。お出かけするのも楽しみですが、気になるのが「暑さ」です。連休中の名古屋の予想最高気温は4日が28度、5日が27度と、6月下旬並みの暑さが予想されています。

 熱中症について研究する名古屋工業大学の平田晃正教授は、5月でも「油断は禁物」だといいます。 名古屋工業大学の平田晃正教授: 「急に暑くなる日があります。熱中症のリスクが高いといえます」  2023年も5月に愛知県で259人、岐阜県で83人、三重県で72人が熱中症で病院に搬送されました。 平田教授: 「暑さ慣れしていない今の時期に急に暑くなると、体が順応していない。そのために汗のかき始めが遅く、汗の量も少ない。結果として熱中症になりやすい時期と言えます」  原因は暑さに対する体の準備不足です。うまく汗をかけず、体温を下げることができないため、熱中症の危険が高まるといいます。

 また晴れの日が多い3日からの4連休について平田教授は「体温の上昇は気温が半分、太陽光が半分」と説明し「日差しが強い所にいると、熱中症のリスクが高まる」とも指摘しています。  連休中に車で出かける際に注意したいのが「車内の温度」です。 JAF愛知支部の担当者: 「外気温以上に密閉空間ですので、車内の温度が高くなりがちですので、十分注意が必要です」  JAFが2019年5月に行った実験映像です。

 気温約24度の中、軽ワゴン車と大型SUVを南向きに駐車し車内の温度を測定したところ、実験開始時は約25度だったのが、わずか1時間で軽ワゴン車は37.5度、大型SUVは43.5度まで上昇しました。

JAF愛知支部の担当者: 「光が当たるダッシュボードの部分とかが非常に熱くなりやすいですね。ハンドルの上の部分であったり、ドアのパネルの部分であったり、光が当たる所が非常に熱くなりますね」

 まだ春だと思っていても、車内は思わぬ暑さになります。温度が上がってしまった場合はどうすればよいのでしょうか。 JAF愛知支部の担当者: 「車の発進の時は窓を全開にしていただく。あとはエアコンで外気を導入して。これで少し走っていただくと、外に全部排出されますので、一気に温度が下がってきます。車内ではエンジンをかけていただいて、お子さんと一緒にいる時は、親御さんが必ず目を離さないようにしていただく」  これから夏にかけて気を付けたい熱中症。気象庁の3か月予報でも、5月、6月、7月ともに平年より高い予報となっています。

 暑い夏に向けて、今からできる熱中症対策について平田教授は「今の時期から小まめに運動していただきたいと考えています。汗をかいて、汗が蒸発する時に熱を奪ってくれますので、熱中症のリスクを減らすことができます」と話しています。