5月26日に投開票された静岡県知事選挙では、野党が推薦した鈴木康友さんが初当選を果たしました。愛知県の大村知事や名古屋市の河村市長は、リニアの早期開業へ期待感を示しました。  静岡県知事選挙では、立憲民主党などが推薦した元浜松市長の鈴木康友さん(66)が、自民党推薦の元副知事の大村慎一さんら(60)を破り、初当選を果たしました。 鈴木さん: 「水の問題や、ある種の環境の問題、こうした問題の課題をですね、現実的な解決策を見つけていくということが、結果的にリニアの推進に繋がっていくというふうに思っております」  選挙で大きな争点となったのが、辞職した川勝前知事が“待った”をかけていたリニア中央新幹線の静岡県内のトンネル工事です。推進の立場としてきた鈴木さんは27日朝、「現実的な解決策を見つけていく」と話しました。  鈴木さんの選挙では5月9日、民主党でともに国会議員を務め、親交がある名古屋市の河村たかし市長も応援で浜松市に入り、クギを刺していました。 河村市長(5月9日): 「一言だけ言っておくとわしは名古屋の市長だもんでリニアはやってもらわないかんでちゃんと」  河村市長は鈴木さんの当選を受けて27日午前、「早くやってくれると思う」と期待感を示しました。 河村市長(5月27日午前): 「出陣式でリニアはやってもらわないといかんと言ってきた。大丈夫だと思います。彼も産業は理解が深いので、早くやってくれると思います」  海外出張中の愛知県の大村知事は、リニアについて「これまでの議論を踏まえながら、事業の着実な推進を期待する」とコメントしています。  JR東海は「静岡工区の1日でも早い着手に向け、引き続き双方向のコミュニケーションを大切にしながら真摯に取り組んでいく」としています。