YY砲がサク裂した。ソフトバンクは30日の楽天戦(みずほペイペイ)に8―0の快勝。泣く子も黙る鷹の長距離砲コンビが初の競演弾で、チームを今季最長の7連勝に導いた。

 まずは2回。4番・山川穂高内野手(32)が相手先発・ポンセの3球目カットボールを左中間席に叩き込んだ。「完璧に捉えることができた」と、自画自賛の飛距離130メートルの豪快弾。リーグ単独トップに立つ先制の6号ソロは、3勝目を目指した有原の白星を後押しする決勝弾となった。

 3―0で迎えた5回は、3番・柳田悠岐外野手(35)のバットが火を噴いた。ポンセの初球チェンジアップを完璧に仕留めて、2試合連続となる中押しの3号ソロ。山川に負けじと飛距離130メートル弾だった。「効果的な追加点を取ることができた」。前日は2点を追う9回二死から逆転サヨナラ3ランを放っていた大砲。4月最終戦でも打棒アツアツの一発で攻撃陣をさらに勢いづけた。打線はこの後も手を緩めず、山川と近藤の連打、川村の四球で無死満塁とすると一死から甲斐の犠飛で5点目を奪い、三森の2点打、周東の適時打でこのイニング大量5得点。一気に試合を決めた。

 アベック弾で3、4月度の月間MVPはハイレベルな争いとなった。有力候補の柳田はリーグトップの3割2分3厘、同5位タイの3本塁打、同2位の22打点。山川は打率2割5分、6本塁打、29打点は堂々2冠だ。守備での貢献や得点圏打率の高さなど柳田に分があるとみられるが、両者見事なスタートダッシュで首位快走を支えた。

 この日4安打をマークするなどリーグ2位の打率3割1分9厘を誇る5番・近藤の存在もあって、相乗効果が結果に表れている。