横審も大絶賛だ。大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)を控えた2日、横綱審議委員会による稽古総見が国技館で行われた。大関豊昇龍(24=立浪)は相撲を12番取って7勝5敗。横綱照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)が稽古を回避した中、大関陣最多の番数をこなしてアピールした。

 横審の山内昌之委員長(東大名誉教授)は「(大関2場所目の)琴桜は、はつらつとしていた。しかし、豊昇龍はそれに立ちはだかって先に横綱になるのは許さないという気迫、先輩(大関)としての責任感を感じた。豊昇龍の頑張りに期待したい」と絶賛。横綱候補として期待を寄せた。

 3月の春場所は11勝を挙げる一方で、優勝争いからは脱落。注文相撲で審判部から苦言を呈されるなど、周囲からの評価はいまひとつだった。豊昇龍は10日後に迫った初日に向けて「いい相撲を取っていきたい。辛抱強く、我慢強く相撲を取っていきたいと思います」と意気込んだ。