助っ人が試合を決めた! 阪神は10日のDeNA戦(横浜)に、4―3で辛勝。2位・巨人との0・5ゲーム差をキープし、首位を守った

 3―3で迎えた9回、3番手・森原から、佐藤輝が右翼への二塁打を放ち、続く坂本が手堅く送って一死三塁。代打・糸原も四球を選んで一死一、三塁とし、6回の守備から出場したノイジーの左前適時打で勝ち越しに成功。そのまま逃げ切り、チームは連敗を2でストップした。

 だが、岡田彰布監督(66)は「(ノイジーの)あれはたまたまやけどなあ。それはめぐり合わせやからしゃあないもん。そこで打ったいうことはやっぱりなあ」とし、「まあ、今日は井上を試したかったんよ。明日は変なピッチャー(アンダーハンドの中川颯)やからもう1日休んでもらうで」と、11日の同戦でスタメン起用しないことを明言した。

 6回には〝珍事〟もあった。3―3に追いつかれ、なお一死一、二塁のピンチ。ここで阪神2番手の右腕・石井に対し、DeNA側が左打者・神里への代打に右打者・蝦名を送ってきた。「向こうが勝手に、先に右の代打を出すから。こっちがビックリするわ。あんなん向こうが待っとったらええのにな。こっち左(投手)3人でなあ。左いくのわかってなかったんかな」と首をかしげた。 

 実際、神里へ3番手として左腕・島本がリリーフカーで登場しかけ、守備固めを送られると思った井上もベンチも戻ったが、神里に右の代打・蝦名が送られたためどちらも〝帰還〟。「そんなん、代えるのはピッチャーが先やんか。バッターを先に帰られたから、石井投げささなしゃあない。ビックリしたわ。俺が間違えたかと思って」と苦笑いで振り返っていた。

 厳しいシーソーゲームを制した岡田阪神は、このまま連勝街道を突き進みたいところだ。