菅田の丘小学校(臼井亮司校長・児童数507人)は5月7日から、新校舎での授業を開始した。これに伴い4月25日には児童たちが勉強道具を持って約15分ほど離れた新しい校舎に「お引越し」。ピカピカの新たな学び舎に心を躍らせた。

菅田の丘小学校は池上小学校と菅田小学校の統合により、2021年4月に開校した。このたび新校舎が完成したことに伴い、4月末での移転となった。

新校舎は従来の校舎から約850m東側に位置する。4階建てで校門から入口まではバリアフリー仕様。教室内や昇降口、階段の踊り場などには木目調のデザインが施されている。

広い体育館には、エアコンが完備。校庭の工事が完了していないため、体育の授業は当面体育館で行われる。

学区のほぼ中央に位置するため、開校以来通学距離が概ね2Kmを超える児童向けに運行していた通学バスも、4月末で終了となった。

「校内探検したい」

大型連休前の4月25日には、下見や教材の移動を兼ねて、児童が学年ごとに新校舎を訪問した。

新しい学び舎に足を踏み入れた子どもたちは「教室がきれい」「早く校内を探検したい」「トイレがららぽーとみたい」など口々に感想を話しながら、新しく使う教室で担任教諭の話を聞いていた。

臼井校長は「新しい校舎になっても学校が変わるわけでないので、児童たちには新校舎でも力を合わせて『みんな花笑み』の学校生活を送ってほしい」と話した。

跡地は特別支援学校へ

これまで使用していた校舎の敷地は、神奈川県が県立特別支援学校を新設する方向で準備を進めている。

県が2022年3月に策定した「かながわ特別支援教育推進指針」では、横浜東部地域(鶴見区、神奈川区、西区、中区、南区)で今後特別支援学校の通学対象となる児童・生徒の数が受け入れ可能数を上回ることが推計されている。

そのため県では同地域を対象に知的障害教育部門および肢体不自由教育部門の特別支援学校の新設を決めており、同校跡地が候補となった。

昨年度は測量調査を行い、今年度は調査設計を実施予定。今後は横浜市と正式に土地利用等に伴う契約を結んだ後、工事を経て7年後の2031年度の開校を予定している。県特別支援教育課によれば、200人規模の学校を想定しているという。