老朽化などにより昨年8月から建て替え工事を進めてきた厚木市立小鮎保育所が完成し竣工式を開催。山口貴裕市長や地域住民ら15人が出席し、完成を祝った。共用は4月1日から始まっている。

同保育所は1976年に現在の場所に移転し、48年間子どもたちの成長を見守ってきたが、施設の老朽化に伴い建て替えが決定。約8カ月の工事期間を経て完成した。

建物の延床面積は748・62平方メートルで以前の約1・7倍に拡大。子どもや保育士、保護者らが快適に利用できるよう、ユニバーサルデザインとした。また、新たに一時預かり室や相談室を設置するなど、地域の子育て世帯にも開かれた施設となった。

さらに、カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーや生ごみ処理機を導入し、環境への負荷も軽減した。

竣工式には、山口市長や地域の自治会長らが出席。同保育所の子どもたちによるお祝いの歌などが披露された後、テープカットを実施した。山口市長は「皆さんのおかげで、無事竣工できて良かった。快適さや環境への配慮をした施設ができてうれしい。子どもたちが元気いっぱいに過ごす姿を見るのが楽しみ」とあいさつした。

市では子育て環境を充実させるため、民間保育所に勤務する保育士などに支給する保育士等就労応援給付金を拡大するなど、働きやすい環境づくりも推進している。