本物の消防車や消防隊員を見ながら絵やポスターなどを描く「はたらく消防の写生会」が、4月から5月にかけて八王子消防署(戸谷彰宏署長)管内の市立小学校と都立特別支援学校32校で開かれ、計2120人の児童が参加した。

子どもたちに消防の仕事に関心を持ってもらい、防火防災の意識を育もうと同署が毎年開催しているもの。今年は消防署員だけでなく、他に本業を持ちながら有事に現場へ駆けつける八王子市消防団員も協力。子どもたちは校庭に到着した消防車に目を輝かせ、防火服などを着用した消防士と消防団員に時折質問をしながら思い思いの絵を描いた。

また写生会に合わせて住宅用火災警報器の作動実演も行われ、煙を感知して機器が作動するまでにかかる時間や音の大きさなどを子どもたちに伝えた。同署は「設置から10年を超えた住宅用火災警報器は電池切れなどもあり、点検や交換が必要。実演を通じて児童から家庭、地域へとつながり、防火意識が向上していけば」と期待する。

なお同署では8月に子どもたちの作品の展示会も予定している。