合計30人が競った和太鼓の全国大会・「第一回みちのく大太鼓コンテスト」(4月13日/宮城県)で、旭区を拠点に活動する特定非営利活動法人打鼓音の江下光利さん(27)が一般の部で最優秀賞を、ジュニア所属で中学2年の坂本陽向汰(ひなた)さんが中学生の部で最優秀賞を獲得した。

幼馴染と共に

江下さんは大太鼓一人打ちで出場し、5度目の全国大会優勝となった。「音の大きさや勢いでは誰にも負けない。その上で自分や観客が楽しめる演奏ができた」と手ごたえを口にした。

今大会の一般の部では、主要大会として初めて伴奏を必須とした。伴奏者として選んだのは、小学4年からに共に打鼓音の教室に入り、切磋琢磨してきた同い年の境学さん。境さんは「自分の演奏自体は評価対象となっていなかったが、2人で演奏を作り上げられているかが審査基準になっていた。演奏をどう引き立てるかということを考えた」と語った。

江下さんは7つある和太鼓の主要全国大会を既に5つ制覇しており、「残りの2大会も優勝し、全制覇したい」と意気込んだ。

きょうだい揃って

坂本さんも大太鼓の一人打ちで出場。同部門での大会出場は2回目で、全国大会での最優秀賞獲得は今回が初。坂本さんは大会を振り返り「メリハリをつけた演奏ができた。楽しむことができたし自信もあった」と喜びを口にした。

坂本さんが和太鼓と出会ったのは保育園に通っていた頃。姉の悠菜(ゆうな)さんが打鼓音の教室に通っていた影響もあり、「自分もやってみよう」と教室に通い始めたという。最初は複数人がさまざまな種類の太鼓を演奏する組太鼓を主として取り組んでいたが、小学校6年生の頃から大太鼓にも挑戦していた。

姉の悠菜さんは昨年の全国大会の大太鼓一人打ちで日本一に輝いており、きょうだい揃っての快挙となった。