平中学3年の森山蒼太さんが4月27日、「国際親善空手道選手権大会」(13歳14歳男子プラス60kg級部門)で優勝した。

この大会は、世界各地の「空手の猛者」が集う、極真会館最高峰の国際大会。森山さんは中学1年時に初優勝を果たしたが、連覇を目指した昨年は3位だった。

今年は同部門に30人がエントリー。試合は直接打撃制(フルコンタクト)で、1分30秒の中で突きや蹴りを応酬してポイントを競う。森山さんはこの1年で身長が5cm伸び、177cm・70kgとなった。その恵まれた体格を生かした攻撃が最大の武器。「ひざ蹴り」「下突き」「下段回し蹴り」が得意技という。昨年の敗戦から技術面と体力面を強化。大会前は「息上げ」と呼ばれる、心拍数を上げる1分半のミット打ちでスタミナの向上に努めてきた。

一本勝ちを狙ったが、初戦は緊張で思うような試合運びができず、判定勝ち。2回戦は得意のひざ蹴りで一本勝ちを収めた。準決勝は延長の末、判定勝ち。「絶対に勝つ」と臨んだ決勝は、終始優勢に試合を運んで勝利した。「今年の目標だった大会を制すことができてよかった」と喜んだ。

約10年前から極真会館宮前平道場に通う森山さん。道場責任者の本橋正道さんは「謙虚さと向上心が強み。日本のエースとなれるよう、がんばってほしい」と期待を寄せる。現在は中学のハンドボール部で汗を流し、放課後は道場で練習に励む「二刀流」だ。「努力を続けて、いつかは成人の部で優勝したい」と夢を語った。