(公社)神奈川県歯科医師会(守屋義雄会長)主催の「歯塚供養」が6月4日、塚のある大本山總持寺で開かれた。

この供養は、治療などで抜かれた歯牙を歯塚に奉納し供養するもので、全国的にも珍しい伝統行事。

歯塚は「横浜が近代歯科医療発祥の地であること」「曹洞宗開祖の道元禅師が日本に歯磨きを定着させたと言われていること」などから、同会が創立40周年を記念して1965年に建立。以来、歯への感謝や健康増進を願い、毎年供養が行われている。

当日は、同会関係者やや鶴見大学歯学部、同短期大学部歯科衛生科の学生ら約60人が参加して手を合わせた。

同大の中根正賢学長は「道元禅師は口の健康が全身の健康につながると説いてきた。この大切さを伝えるのは、現代の歯学関係者の務め」とあいさつ。守屋会長は「今後も質の高い歯科医療の提供はもとより、県民の健康寿命の延伸にいっそう貢献していかなければ」と決意を語った。